怖さとかっこよさが共存!『牙狼<GARO>』雨宮慶太が妖怪たちをスタイリッシュに変身させる!
『ゼイラム』(91)や『牙狼<GARO>』シリーズなど、ダークな世界観で人気の映像クリエイター、雨宮慶太。彼が総監督を務めた『ROKUROKU』(1月27日公開)でモチーフにしたのは、日本古来の妖怪だ。水木しげるのイラストなどで知られる妖怪たちとは一線を画し、これがなんともコワかっこいい。
物語は、久々の再会を果たした幼なじみのイズミとミカが異空間に迷い込んでしまうメインストーリーを軸に、9つのエピソードが綴られていく。それぞれに雨宮がデザインした妖怪たちが登場し、観る者を驚かせる。
SFやファンタジーでありながら、鎧や能面など和テイストが随所に感じられるのが雨宮流。彼の手にかかれば、ろくろ首は人形浄瑠璃の人形のようであったり、かまいたちや箱女は『牙狼<GARO>』に登場する魔獣“ホラー”のようなビジュアルに変身!
なかでも奇抜なのが海坊主。遠くから見ると、「オバケのQ太郎」を真っ黒にしたようなビジュアルなのだが、よくよく凝視すると…目は人間の顔、歯は無数の人間の腕だったりして、実際にそんなものに遭遇したら身動きできないほどの恐ろしさを感じさせる。
怖いだけでなく、どこかカッコよさも感じさせる雨宮流の妖怪たち。そんな、彼ならではの作品世界に一度どっぷりはまってしまったら、もう抜け出せないかもしれない。
文/トライワークス
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