「ヘレン・ミレンは扱いにくい!」ドナルド・サザーランドが30年来の仲良しと夫婦漫才?を炸裂
「(撮影は)とても大変だったよ!彼女をどう扱えばいいかわからなかった」と茶化されると、「あなたとの(前作での)共演を覚えていなかったわ」と笑い飛ばす。まるで夫婦のツッコミ漫才のようなやりとりを繰り広げるのは、パオロ・ヴィルズィ新作映画『ロング,ロングバケーション』(公開中)について話すオスカー女優ヘレン・ミレンと、名優ドナルド・サザーランド。そんな仲良しコンビによる終始リラックスした、楽しいインタビュー映像が到着した。
『ロング,ロングバケーション』は、アルツハイマーの夫と末期ガンの妻、残された時間が少なくなってきた70代夫婦が、愛車のキャンピングカーでアメリカ最南端にある文豪ヘミングウェイの家を目指すロードムービー。イタリア映画界の名匠パオロ・ヴィルズィが、半世紀を共に過ごしてきた夫婦の人生への愛をユーモアたっぷりに描く、前向きなメッセージに溢れた感動作だ。
ヘレンとドナルドは、実は30年に及ぶ親交を持つ超仲良し。共演は、1990年製作『黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯』以来で、今回2度目の夫婦役。インタビューに答える両人は、輝かしい受賞歴を誇るベテランらしい貫禄とオーラを湛えながらも、とても気さくで人懐っこい。いたずらっ子のような笑みを浮かべ、ウィットに富んだ冗談を交えながら話す2人はまるで本当の夫婦のようで、その様子は微笑ましい限り。映画については、ドナルドが「喪失よりも、老いてからのひとつの愛の形を描いている」と語り、ヘレンも自身の結婚生活と重ね合わせ「結婚生活が長いので共感したわ。長い歳月を通して生まれる強い絆を描いたラブストーリーね」と、息ぴったりの回答をみせる。
インタビューを聞くだけで、映画への期待が自然と高まり、早く観たくなる。映画界の至宝コンビによる最高の化学反応をスクリーンでチェックしよう!
文/トライワークス