サム・ライミ監督、累計1000万部超の人気ファンタジー小説を映画化へ
『死霊のはらわた』(81)や「スパイダーマン」シリーズで有名なサム・ライミ監督が、ライオンズゲートが製作する、人気ファンタジー小説「キングキラー・クロニクル」の映画版を監督することになりそうだ。
「キングキラー・クロニクル」はパトリック・ロスファス著の大人向けファンタジー小説で、英語圏では「ハリー・ポッター」や「氷と炎の歌」(「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作)と同等に人気がある、シリーズ累計発行部数1000万部にも達する大ヒット小説だ。
ストーリーは、青い炎の殺人集団チャンドリアンに両親を殺されてしまった優しい少年が、復讐と生き残りをかけて悪名高い「王殺し」の魔法使い“クウォーテ”になっていく波乱の人生を描くというもの。映画と同時にテレビシリーズ化も進められており、そちらはShowtimeが現在製作企画中だそうだ。
映画版の脚本は、クエンティン・タランティーノが監督候補として話題のリブート版「スター・トレック」第4作の脚本にも携わっているリンジー・ビアが担当。シリーズ第1作の「風の名前」をベースにするそうだ。
映画版とテレビ版両方のクリエイティブ・プロデューサーには、トニー賞を11部門受賞したブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」のクリエイター、リン・マニュエル・ミランダと、原作者のパトリック・ロスファスが抜擢されている。
サム・ライミ監督は、最近はプロデューサーとしての活動が大半で、最後に監督としてメガホンを取ったのは5年前の『オズ はじまりの戦い』(13)。その他にもバミューダトライアングルを題材にした映画の監督をする可能性も報じられていたが、現時点では「キングキラー・クロニクル」の映画版が、次の監督作として有力のようだ。
LA在住/小池かおる
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