阿部寛「落ちるかと思った」とヒヤヒヤ!染谷将太が“幻術”で宙に浮かす
夢枕獏による原作をチェン・カイコー監督が映画化した『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(2月24日公開)の「“幻術”バレンタイン試写会」が2月14日に東京国際フォーラムで開催され、染谷将太、阿部寛が登壇。“幻術”が物語の鍵を握ることにちなみ、染谷がイリュージョンにチャレンジ。身長189cmの阿部を宙に浮かせてみせた。
本作は若き僧侶・空海が、唐の都・長安を揺るがす怪事件に幻術を駆使して挑む姿を描くエンタテインメント大作。染谷が空海を、阿部が阿倍仲麻呂を演じた。
劇中では、幻術使いが虎や鶴に変身して宙を舞うという幻想的なシーンも登場することから、この日は染谷が“幻術”に挑戦することに。染谷は「さっきからソワソワしているんです」とトーク中も緊張しきりで、「無茶振りっていうのはこういうこと」と苦笑い。阿部は「空海ですからね。きっと素晴らしいものをやってくれる」といじりつつ、「失敗したらおもしろいな」とニヤリ。染谷と会場の笑いを誘った。
まずは箱に米粒を入れ、蓋をした染谷。「空海!」とおまじないをかけると、箱の中のお米がおせんべいに変身。「おせんべいは空海さんが中国から持って帰ってきたものと言われています。せんべい空海」と緊張しながらも、ダジャレを交えて1つ目の幻術を成功させた。
さらに水を注いだコップを浮かせたり、一輪の赤い花をどんどん増やしたりと、「ちょっとテンパっています!」と言いつつも、染谷は次々と幻術にトライ。クライマックスとして、「阿部さんを浮かせたいと思います」と宣言して、会場を驚かせた。
あぐらをかいた状態で椅子に座った阿部に、染谷がハンドパワーを注入。少しフラフラと不安定になる一幕もあったが、見事に浮遊を成功させた。会場からも拍手が起こっていたが、阿部は「ちょっとヒヤヒヤした。助手の方がもっと力を入れてくれないと。落ちるかと思った」とぶっちゃけ、これには染谷も大爆笑だった。
世界的巨匠のもと、中国での撮影を経験した2人。染谷は「初体験だらけでした。監督が本物を作りたいという思いを貫いて、6年かけて東京ドーム8個分のセットを作った。そこで時間をかけて撮影をした。贅沢な時間」と充実の表情。阿部は「堂々と主役をやっていた」と中国で奮闘した染谷を称えていた。
取材・文/成田 おり枝