【日本アカデミー賞】最優秀助演男優賞は『三度目の殺人』の役所広司。福山雅治に感謝
第41回日本アカデミー賞授賞式が、3月2日にグランドプリンスホテル新高輪で開催。見事、最優秀助演男優賞に輝いたのは『三度目の殺人』(17)の役所広司で、『関ヶ原』(17)でも同部門の優秀助演男優賞を受賞している。
役所は第20回の『Shall we ダンス?』(96)、第21回の『うなぎ』(97)でともに最優秀主演男優賞に輝いているが、最優秀助演男優賞の受賞は今回が初となった。役所は「もしかしたらという気持ちはあったんですが」と言いながら「是枝監督ありがとうございました!」と、まずは是枝裕和監督に感謝した。
『三度目の殺人』は、主演に福山雅治を迎えた是枝監督・脚本によるサスペンス。裁判で勝つためなら真実は二の次という主人公の弁護士を福山が、得体の知れない不気味な容疑者を役所が、事件の鍵を握る被害者の娘を広瀬すずが演じた。
役所は「ほとんど福山さんとの芝居が多くて、狭い空間で2人で作り上げたような芝居だったので、福山さんにも感謝したいと思います」と共演の福山にも礼を述べた。
役所は撮影で足をケガしたことから、レッドカーペットを歩かず、直接会場入りをした。「肉離れをしたりと、年をとってきて、高齢の方に入ってきましたが、賞をきっかけにもうしばらく頑張っていこうと思ってます」と力強く締めくくった。
ほかに、優秀助演男優賞を受賞したのは、司会も務めた『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎で、それぞれが喜びを語った。
取材・文/山崎 伸子
作品情報へ