小瀧望“黒王子”キャラで世界をねらう!?実家で姉から抱きつかれるエピソードも披露!
いくえみ綾の人気コミックを『花戦さ』で第41回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した篠原哲雄監督が映画化した『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』が公開初日を迎えた3日、東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶が開催。黒島結菜と小瀧望(ジャニーズWEST)を筆頭に、高杉真宙、川栄李奈、市川知宏、谷村美月ら主要キャスト陣と篠原監督が登壇。
本作は東京に居場所をなくし、父親の暮らす北海道・札幌に引っ越してきた女子高生・住友糸真が、タイプの違う2人のモテ男子の間で揺れ動く様を描いた青春ラブストーリー。藻岩山や大通公園など札幌の観光名所の魅力と、ジャニーズWESTやLittle Glee Monsterらの楽曲が登場人物たちの物語を彩っていく。
キャストの6名が顔を合わせるのは、劇中でキャンプに行くシーンの撮影以来。小瀧は満面の笑みで「撮影から1年越しに公開。この日までドキドキワクワクしていた。今は解放された気分で、感じたことのない達成感と爽快感に満ち溢れている」と意気揚々とコメント。
一方で小瀧と共にW主演を務めた黒島は「撮影からやっと1年経って届けることができて嬉しく思ってます」と語り、純粋で不器用なヒロインの役について「原作を読んで小動物みたいと印象を持った。できるだけ自然にお芝居ができるよう心がけて演じました」と明かした。
そして原作者のいくえみから“再現度120点の和央”と絶賛された高杉は、撮影前に小瀧と一緒にいくえみに電話をし、“黒王子”である弦と“白王子”である和央それぞれのキャラクターの性格を確認して役作りに臨んだことを明かし「登場人物たちの関係がドロドロしてたりするので、キャラクターを掴むことが大変でした」と苦労を語った。
タイトルになっている“プリンシパル”とは、バレエ団のトップを張る“主役”のこと。それにちなんで「人生において主役になる瞬間は?」と質問が振られると、黒島は苦笑いを浮かべながら「取材でもよく訊かれるんですが、どう答えていいか」と前置きをして「最近味噌汁を作ることにハマってて…」と語る。
それにすぐさま小瀧が「味噌汁ってなかなか作らないですからね!」とボケを交えて茶々を入れつづけ黒島のトークを遮ると、黒島から「聞いてください」とすっぱりツッコまれて素直に「はい」と従う一幕も。主役2人の息の合ったやり取りに場内のファンからは笑いが巻き起こった。
そんな小瀧は「実家に帰ったとき」に“主役”になれると実感するそうで、実家に帰るたびに家族から大歓迎されるというエピソードを披露。「仕事から帰ってきた姉が僕に抱きついてきてめちゃめちゃ甘えてくるんです」と明かし、「いい気分ですよ」とにこやかに家族円満のエピソードを語って場内をほっこりとした気分にさせた。
そして舞台挨拶の終盤「本当に幸せです」とふたたび本作の公開の喜びを噛み締めた小瀧は「青春がぎゅっと詰まったこの映画を日本中に…いや、世界に届けていきたいと思います!」と堂々とコメントし場内を大きく沸かせた。
取材・文/久保田和馬