第90回アカデミー賞、豪華女優陣のファッションをチェック!
ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞を含む4冠を達成し、幕を閉じた第90回アカデミー賞授賞式。華やかな式典では受賞結果とともに、セレブたちのファッションもお楽しみのひとつ。1月に開催された第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式は、ハリウッドを揺るがすセクハラ問題への抗議の一環として、レッドカーペットが黒の衣装であふれたことが話題となったが、この日はカラフルなドレスに身を包んだ女優陣が会場を沸かせた。
とりわけ会場の注目を集めていたのが、ディオールのメタリック素材のドレス姿で登場したジェニファー・ローレンス。体にぴったりとフィットしたドレスが実にセクシー。京都で誕生したジュエラー・NIWAKAのイヤリングとブレスレットだけでなく、クッキリと描いた目尻はね上げのアイライン、紅色のリップも彼女のクールな美しさをより引き出しており、ゴージャスなドレスとも相性はバッチリ。大きな口を開けた笑顔を見せるなど、サバサバとした魅力をふりまいて会場を喜ばせていた。
同じく、メタリックドレスに身を包んで美オーラを放ちまくっていたのが、ガル・ガドット。『ワンダーウーマン』(17)で女性の強さと美しさを体現して世界中の注目を集めたガルだが、この日はジバンシィのキラキラと輝くドレスで存在感を発揮した。胸元には、Y字のラインを描くティファニーのネックレスをオン。まぶしいほどに麗しいガルだが、授賞式の途中には、司会のジミー・キンメルとともに会場の隣にある劇場に乱入して観客を驚かせるなど、ユーモラスな一面も披露していた。
カラフル&可憐なドレスも目を引いた。『レディ・バード』(6月公開)で主演女優賞にノミネートされていたシアーシャ・ローナンは、ベビーピンクの肩出しドレス姿で。こちらはカルバン クラインのもので、背中につけた大きなリボンもとてもキュート。透明感あふれる23歳のシアーシャにぴったりのドレスだった。その『レディ・バード』で初監督にチャレンジしたグレタ・ガーウィグは、ロダルテのイエローのロングドレス姿を披露。さわやかでありながら鮮烈な印象を残した。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(5月4日公開)で主演女優賞にノミネートされていたマーゴット・ロビーは、シャネルの純白ドレスでレッドカーペットを闊歩。胸元を大胆に露出しながらも、可憐な飾りが清潔感を演出していた。軽やかなチュールをあしらったベビーブルーのドレスを着たエミリー・ブラント(スキャパレリ)、パープルのフリルティアードドレス(グッチ)を着たサルマ・ハエック、ブラウンレッドのドレープ揺れるドレス(ジャンバティスタ ヴァリ)を着たゼンデイヤも、鮮やかカラーで会場を盛り上げた。
アルマーニ プリヴェのブルーのドレスで大人の貫禄を見せつけていたのが、ニコール・キッドマン。ウエストについた大きなリボンもインパクト大。真ん中に潔く入ったスリットからは美脚をあらわにするなど、その佇まいは堂々たるもの。貫禄といった意味では、ダイヤにカットされた胸元からバストをチラ見せしたタラジ・P・ヘンソンもさすがの存在感を見せつけていた。
文/成田 おり枝