おにぎり特訓の成果!?吉永小百合が握る太鼓型のおにぎりは見たら絶対食べたくなる!
北の大地を舞台に激動の時代を生きた母子の愛を描く、吉永小百合の120本目の出演作となるヒューマンドラマ『北の桜守』(3月10日公開)。吉永演じる女性てつと堺雅人演じる次男・修二郎とのエピソードが物語の柱となるのだが、そんな2人の関係を語る上で欠かせない重要なアイテムがおにぎりだ!
太平洋戦争末期、ソ連軍の侵攻で樺太から北海道の網走に逃げてきたてつは、闇米の運び手を経て、食堂を営むようになる。食堂の看板メニューは彼女が握るおにぎり。見るからにおいしそうな平べったい太鼓型のおにぎりは、北海道ではポピュラーな形で、吉永は1日に150個も握る自主練をして撮影に挑んだという。
この太鼓型のおにぎりを幼いころから食べて育った次男の修二郎はその後、単身アメリカへと渡るが、米国企業の日本社長として帰国。札幌の狸小路商店街で、コンビニのはしりともいえるホットドッグストア「ミネソタ24」を始める。だが、看板商品のホットドッグの味が日本人の口に合わないと見るや、新たな商品として売り出そうと考えたのが食べ親しんだおにぎりだった。
修二郎は網走にいたてつを札幌に呼び寄せ、店員におにぎりの作り方を指南する。修二郎が「おいしい、おいしい」と言いながら食べるおにぎりは、最初こそ売り上げは伸び悩むものの、次第に看板商品として受け入れられていく。
近年はあえて握らない“おにぎらず”もブームになったが、愛情を込めてひとつひとつ丁寧に握るおにぎりこそ母親の味!本作は、おにぎりが食べたくなること必至の意外なグルメ映画と言えるかも!?
文/トライワークス
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