いま観るべき“最高機密文書”とのプライドを賭けた戦い。ハリウッド屈指の豪華チームが語る撮影の裏話

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いま観るべき“最高機密文書”とのプライドを賭けた戦い。ハリウッド屈指の豪華チームが語る撮影の裏話

スティーヴン・スピルバーグが“いま撮るべき作品”として撮影を敢行し、第90回アカデミー賞では作品賞と主演女優賞にノミネートされた『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(3月30日公開)。このたび本作から、超一流のキャストと監督が撮影現場を振り返る貴重な特別映像が到着した。

本作は、報道の自由と信念をかけて政府に戦いを挑んだジャーナリストたちの実話。アメリカ国防総省がベトナム戦争に関して記録した最高機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”。ライバル紙にその一部をスクープされたことを受け、ワシントン・ポスト誌のトップ、キャサリン・グラハムと編集主幹のベン・ブラッドリーは、その全貌を公表しようと決意する。

今年で21度目のアカデミー賞ノミネートを果たしたメリル・ストリープと、過去に2度のアカデミー賞主演男優賞に輝いているトム・ハンクスは意外にもこれが初めての共演。しかもスピルバーグ作品に5度目の出演となるトムに対し、メリルはこれが初めてとのこと。

今回到着した映像でメリルは、スピルバーグとの初タッグが決まったときの心境を語る。「彼の監督作品は好きだったけど、今までオファーがなかったの」と、なかなかスピルバーグ作品にめぐり合えなかったことを振り返りつつ「だからすごくワクワクした」と顔をほころばせた。

そんなメリルにスピルバーグは「見事にキャサリンを演じてくれた。まさにはまり役さ」と絶賛。また、スピルバーグは劇中でメリルと熾烈な演技合戦を繰り広げるトムについて「彼と仕事をするといつも驚かされる。ベンになりきってくれた」と笑顔を見せた。

アメリカ社会のみならず現在の日本にも通じる部分がある本作。是非とも劇場で、映画界を牽引する俳優と監督が互いに刺激し合いながら放つ強烈なメッセージを受け止めていただきたい。

文/久保田 和馬

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