フィギュアスケート界を震撼させたスキャンダル!異才トーニャ・ハーディングの壮絶な半生が暴かれる
1994年に行われたリレハンメル冬季オリンピック直前に起きた、フィギュアスケート界最大のスキャンダル“ナンシー・ケリガン襲撃事件”。その渦中にいた実在のフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの波乱の半生を描いた『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(5月4日公開)から、事件の真相に迫る予告映像が到着した。
貧しい家庭で生まれ暴力と罵倒の中で育てられたトーニャは、天性の才能と努力を開花させフィギュア界の頂点へのぼりつめる。オリンピック代表選手に選ばれた彼女だったが、あるとき夫ジェフの友人がトーニャのライバル選手であるナンシーを襲撃したことがきっかけで、彼女のスケート人生は一変してしまう。
トーニャを演じたのは『スーサイド・スクワッド』(16)のハーレイ・クイン役で注目を集めたマーゴット・ロビー。脚本に惚れ込み本作のプロデューサーにも名を連ねた彼女は、スケーティングはもちろんのこと、悪名高き伝説のフィギュアスケーターの振る舞いを完全にコピー。初のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
そして言葉と肉体の暴力で娘をねじ伏せるトーニャの母・ラヴォナを演じたのは、これまで多くの映画やテレビドラマで存在感を発揮し、7度のエミー賞受賞歴を持つアリソン・ジャネイ。彼女は本作の怪演で見事アカデミー賞助演女優賞を受賞した。
この度到着した予告映像では傍若無人なトーニャの姿と、幼いトーニャに異常すぎる熱血指導を行うラヴォナの姿にはじまり、天性の才能を発揮してトップスケーターになっていくトーニャがフィギュア界から追放されていく顛末が描き出されていく。
氷上のプリンセスがなぜ犯罪者へと転落していったのか。トーニャ・ハーディングの想像を絶する半生が明らかにされる本作。当時を知る人もそうでない人も、悲しくもどこか愉快な事件の真相に釘付けになることは間違いない。
文/久保田 和馬