知られざる舞台裏とは?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のドキュメンタリー映像に注目

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知られざる舞台裏とは?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のドキュメンタリー映像に注目

国内興収75億円、観客動員500万人超えの大ヒットとなった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が先行デジタル配信中、4月25日(水)にMovieNEXがリリースされる。約2時間40分に及ぶボーナスコンテンツの中で、ライアン・ジョンソン監督らスタッフやキャスト陣のバックステージでの奮闘を記録したドキュメンタリーやメイキング映像は、ファン垂涎の内容となっている。

最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを巡り、帝国軍の残党であるファースト・オーダーと、レジスタンスたちとの戦いが繰り広げられる本作。戒厳令が敷かれ、SWファンたちによるいろんな憶測が飛び交ったなかで公開された本作は、ストーリーテリングやフォースの解釈を含め、大胆なアプローチをし、観る者を熱狂させた。

ドキュメンタリー映像を観ると、メガホンをとったライアン・ジョンソン監督は、ルーカスフィルムの社長で、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)に続いてプロデューサーを務めたキャスリーン・ケネディとの信頼関係も厚いようで「監督としての実力はもちろん人柄も素晴らしい」とお墨付きをもらっている。

さらにライアン・ジョンソン監督がジョージ・ルーカスから「会いたい」とラブコールを受け、大喜びしているほほえましい様子も収録されていた。

ライアン・ジョンソン監督と厚い信頼関係にあるのが、『BRICK ブリック』(05)、『LOOPER/ルーパー』(12)に続いて本作でもプロデューサーを務めたラム・バーグマン。彼らが二人三脚で本作に臨んでいたことも映像からうかがえる。

勝手知ったる仲である2人は、SWを手掛ける重責を分かち合っていたのだろう。多忙を極めた撮影の合間に睡魔に襲われ、仮眠を取るふたりの姿や、時に煮詰まりそうになったり、クリエイティブ面で迷いを感じたジョンソン監督の背中をバーグマンが押すという場面も見られた。

また、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが、どうやら脚本の内容に最初は難色を示したようで「僕は根本的に反対だとライアンに言ったんだ」と告白しつつも「でも、彼の構想を実現するための努力はする」と、気持ちを切り替えて現場に入ったことも、映像が正直に伝えている。

とりわけ、2016年の年末に急逝したレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーの映像を見ると感傷に浸らずにはいられない。ライアン・ジョンソン監督は「本作を彼女に遺作にするつもりはなかった」と肩を落としつつ「観る人に心が温まるようなシーンになっていると思う」と、キャリーの名シーンについての手応えを口にしている。

各キャストがクランクアップ時に見せる感極まった表情も印象的だ。特に主要キャストであるレイ役のデイジー・リドリーが、チューバッカや監督とハグをし合い涙する姿を観ると、熱いものがこみ上げてくる。まさに、このドキュメンタリーは、スタッフやキャストが「スター・ウォーズ」に注いだ情熱を裏付ける貴重な記録となっている。

ボーナスコンテンツには、ほかにもレアなメイキング映像やインタビュー映像が満載だ。デイジー・リドリーやカイロ・レン役のアダム・ドライバーらのインタビューや、スノークを演じたアンディ・サーキスのメイキングシーン、壮大なバトルを繰り広げたレジスタンスの攻撃シーンなど、どれもSWファン必見の内容となっている。

また、『スター・ウォーズ』初となる4K Ultra HDには、ディズニー初となるドルビービジョンを採用し、驚異的な映像美を体感できるので乞うご期待!

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は先行デジタル配信中、4月25日(水)にMovieNEXがリリース予定だ。

取材・文/山崎 伸子

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