『白夜行』新キャストに高良健吾、船越英一郎が決定!
東野圭吾のベストセラー小説「白夜行」が、2011年新春、映画となって公開される。すでにヒロイン・唐沢雪穂役の堀北真希は発表されていたが、その相手役となる桐原亮司役に『ソラニン』(公開中)の高良健吾、刑事・笹垣潤三役に船越英一郎という新キャストが発表された。
次々と犯罪に手を染めていく亮司役について、「台本を読んだとき、亮司の役柄は正直キツイと思った」という高良は、「監督と話すうちに、自分が最初に考えてたよりも人間的だし、悩み苦しんでるキャラクターなんだと思いました。今は、監督を信じて役を演じきることが、僕がやるべきことだと思ってます」とコメント。
高良の起用について、エグゼクティブ・プロデューサーの石垣裕之が「高良君の持つ繊細なイメージと、その奧に隠された狂気が、スクリーンを通して亮司とシンクロしていくと思った」と話すとおり、今回公開された写真では、高良が亮司の心の闇を表情ひとつで見事に表現している。これまで爽やかな役柄の多かった高良だが、本作で見せる新境地に注目したい。
一方、船越英一郎によると、「映画の笹垣は、最愛の息子を失うという大きな運命、悲劇を背負っています。そしてその子を失った思いを、ふたりの主人公たちに投影していく。これは、執念で犯人を追いかけていくのとは違います」と、原作でもドラマでも描かれなかった笹垣の家庭環境が映画に登場すると言及。「父性愛に満ちた捜査、優しい捜査をするうち、事件に囚われていく。そんな風に(この役に)取り組んでいきたいと思っています」と意気込みを語っている。
メガホンをとるのは『60歳のラブレター』(09)などで観客に感動を届けてきた33歳の若手監督・深川栄洋。そのほかの出演陣は、亮司の母役に戸田恵子、その愛人・松浦勇役に田中哲司、雪穂の結婚相手・篠塚一成役に姜暢雄、雪穂の親友・川島江利子役に緑友利恵、雪穂の母親・西本文代役に山下容莉枝というキャストが決定している。
2006年にドラマ化された「白夜行」は全11話で構成されたが、映画ではどんな展開を見せてくれるのか? 新たなキャスティングと監督が生み出す世界観に期待が高まる。【Movie Walker】