歌手人生がミュージカル化!ティナ・ターナーの若さに驚きの声
17日、ロンドンのウエストエンドで、ミュージカル「ティナ」の幕が切って落とされた。歌姫ティナ・ターナーの人生をミュージカル化した舞台で、オールドウィッチ・シアターで行われた初演日にはティナ・ターナー本人が足を運び、劇場を大いに盛り上げた。
1950年代からキャリアをスタートしたティナは、現在78歳。女性R&Bシンガーの先駆者の1人であり、12回ものグラミー受賞歴を持つレジェンドは、年齢を超越した若々しいルックスで登場し、関係者たちを驚かせた。ティナといえば、かつては逆毛を立てたワイルドなヘアスタイルが定番だったが、明るく染めたストレートのボブヘアもよく似合っており、周囲を明るくするような笑顔を見せていた。大きく胸元の開いたジャケットからのぞくデコルテも美しく、黒のパンツスーツがシックに決まっていた。
夫で音楽プロデューサーのアーウィン・バッハ氏も、ティナと連れ立って来場。27年もの交際期間を経て2013年に結婚した二人は、今も変わらず仲睦まじい。バッハ氏の方がティナよりも16歳年下だが、年の差を感じさせないお似合いのカップルだ。
ミュージカル「ティナ」は、ティナ・ターナーが自らしたためた自叙伝を下敷きに書かれたという。出身地のテネシー州ナットブッシュ時代から始まり、ロックの女王として脚光を浴びるまでのストーリーで、苦い思いを残したアイク・ターナーとの結婚生活や、年齢や性別、人種の壁をものともしない、ティナの勇敢さも描かれているという。本作品の監督は、映画『マンマ・ミーア!』(08)、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)の監督で知られるフィリダ・ロイド。ティナを演じるのは、ブロードウェイ女優のエイドリアン・ウォーレンで、ライオンのたてがみのようなヘアスタイルを作り上げ、若き日のティナになりきっている。ティナのファンのみならず、ミュージカル・ファンにとっても楽しみな作品となりそうだ。
UK在住/シャオ