リリー・フランキー、是枝裕和新作を“貧乏な海街diary”とバッサリで会場大爆笑!
『三度目の殺人』(17)の是枝裕和監督作『万引き家族』(6月8日公開)の完成披露試写会が4月25日にTOHOシネマズ 日比谷で開催。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、子役の城桧吏と佐々木みゆ、是枝裕和監督が舞台挨拶に登壇した。リリーや樹木が歯に衣着せぬコメントで、会場を笑いに包んだ。
リリーは「今回、撮影が終わってほしくないなとずっと思ってました。家に帰って1人でぽつんとしているよりも、この家族といる方が心地良くなってきて」と、家族を演じた共演者との撮影を心から楽しんだ様子。
さらに「映画は『万引き家族』ですが、この間、樹木さんと一緒に取材を受けていた時に『あんたのいま着ている服ちょうだい』と言われ、“追い剥ぎ家族”された服が、いま、樹木さんが着ている服です」と告白し、笑いを取る。
それに対し樹木が「あまり高そうでもないしね」と言うと会場は大爆笑。リリーが「樹木さんの方が似合うんです」とうなずくと、樹木は「前にあげたものがあるからちょうどいいんですよ」とマイペースで語った。
第1子を出産後初の出演映画となった安藤は「本当にすごくいいタイミングで是枝組に参加できて良かったなと。この作品がなかったら、どうしてたかなと」と言うと、樹木が「NHKがあるじゃん」と、安藤が主演を務める2018年後期の連続テレビ小説「まんぷく」についてコメント。
安藤は「これ(本作への出演)で勇気をもらって、どうにか挑戦できました。チャレンジするか!と。その先はまだ考えてないです」と心の内を明かした。
また、1つ屋根の下で暮らしていた撮影時を振り返り、貴重なオフショット写真とともに、初公開エピソードをクロストーク。全員で海辺のロケ写真を見ると、リリーは「“貧乏な海街diary”みたいな感じがたまらないですね」と指摘すると、会場は笑いに包まれた。
『万引き家族』は、犯罪でしか繋がれなかった家族の許されない絆を描く人間ドラマ。5月8日(火)から開催される第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品が決まっている。是枝作品としては『海街diary』(15)以来3年ぶり5回目の同部門出品となり、賞の行方も注目されている。
取材・文/山崎 伸子