永瀬正敏が猿!セックス・ピストルズが主題歌!『パンク侍、斬られて候』がさらに豪華に
ロック・ミュージシャンや俳優としても活躍する町田康の傑作小説を、主演・綾野剛×脚本・宮藤官九郎×監督・石井岳龍の最強布陣で映画化した『パンク侍、斬られて候』(6月30日公開)。このたび本作から新たな特報映像が到着し、これまでシークレットとなっていたキャストと主題歌が明らかになった。
キャクタービジュアル解禁以後、誰が演じるのかと大きな注目が集められていた“将軍の格好をした猿”こと大臼延珍役。物語の鍵を握るこの重要なキャラクターを演じるのは、国内外を問わず100本近くの映画に出演してきた稀代の実力派俳優、永瀬正敏だ。
永瀬と石井のタッグは『五条霊戦記/GOJOE』(00)を皮切りに『ELECTRIC DRAGON 80000V』(01)、そして『蜜のあわれ』(16)に続き4度目。石井は永瀬に超重要な役柄を任せることについて「彼しかいない。作品の世界観の背骨となってくれる」と語り、厚い信頼関係をうかがわせる。
一方で永瀬も「(石井監督に)呼んでいただけるたびに嬉しいです」とコメント。また、町田原作の映画に出演するのも『けものがれ、俺らの猿と』(00)以来2度目となる永瀬は「世の中驚いちゃうんじゃないですかね。カテゴライズできない、ニューシネマができるんだと思います」と町田作品らしい独特な世界観への期待を語った。
さらに特報映像では、パンク・ロックを体現するイギリスの伝説的バンド、セックス・ピストルズの名曲「アナーキー・イン・ザ・UK」が主題歌として使用されることも明らかに。
この楽曲は1970年代半ばに発表され、リーアム・ニーソン主演の『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)やマイケル・ウィンターボトム監督の『24アワー・パーティ・ピープル』(02)など数多くの映像作品で使用されてきた代表曲のひとつ。彼らの楽曲が日本映画の主題歌として公式に使用されるのは本作が初めてのこととなる。
さらに、5月12日(土)からは上映劇場でオリジナル特典付きのムビチケカードが販売されることも決定。石井や宮藤の強烈な作風と、これまでにないほどの豪華キャスト、そこに型破りな主題歌が加わりどのような化学反応を起こしてくれるのか。この夏を爆走すること間違いなしの本作から目が離せない!
文/久保田 和馬