若松プロ再始動『止められるか、俺たちを』で、活気あふれる日本映画が蘇る!

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若松プロ再始動『止められるか、俺たちを』で、活気あふれる日本映画が蘇る!

現在大ヒット公開中の『孤狼の血』など数多くの話題作を手がける白石和彌監督が、自身が所属していた若松プロダクションと師である若松孝二監督の若かりし日を描き出した『止められるか、俺たちを』(秋公開)。このたび本作から疾走感あふれる特報映像と場面写真が到着した。

2012年10月17日に交通事故によってこの世を去った若松孝二監督。それから6年の歳月が流れ、若松プロダクションの映画製作再始動の第1弾となる本作は、1969年を舞台に若松プロダクションの門を叩いた少女の目を通して、映画や政治、そして青春が駆け抜けていく一瞬を切り取る“生”のグラフィティ。

劇中で若かりし日の若松を演じるのはTBS系列で放送された連続ドラマ「アンナチュラル」での好演も記憶に新しい井浦新。若松組の常連俳優として晩年の作品に相次いで出演した彼が、最も脂が乗った時代を演じきる。そして「何者かになること」を夢見て若松プロダクションの扉を叩く吉積めぐみ役を『サニー/32』(18)で白石とタッグを組んだ門脇麦が演じる。

このたび到着した特報では、海辺でスタートの掛け声をかける若松孝二の横で、まっすぐな目でカメラの先を見つめる助監督のめぐみを捉えた撮影風景から幕を開ける。そして足立正生や沖島勲、秋山道男や小水一男といったのちに映画界を席巻していく若松プロのメンバーたちの活気あふれる姿が映し出されていく。

白石は「あの時代に強い衝動で社会と観客に刃を突きつけていた若松監督の映画作りは、映画を作っている僕たちだけでなく、現代の社会が失ってしまったモノが何かを知るヒントになると思いました」と本作への想いを語り、若松プロのメンバーを演じた個性豊かな俳優たちについても「若松孝二を知る俳優たちがしっかりと若松プロの雰囲気と70年代の空気を作ってくれました」と絶賛。

『孤狼の血』でも日本映画が最も元気だった70年代の空気感を再現させた白石監督が、また新たに現代の社会と映画界に一石を投じる意欲作。若松孝二という監督を知っている人もそうでない人も、映画作りに命を捧げた男たちの熱き青春ドラマに注目していただきたい。

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