映画ヒットのカギは女性客!求めるのは共感?癒し?トキメキ?
映画館に足を運ぶ人の数は男性よりも女性のほうが多く、女性の間で広まることがヒットの要因の一つと言われているが、5月26日・27日の週末映画動員ランキングはその傾向が顕著で、女性人気の高い作品が目立った。
共感する女性多数!シリーズ最新作は“主婦”が主役
初登場2位には2日間で動員11万2000人、興収1億2600万円という成績をあげた「家族はつらいよ」シリーズの最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』がランクイン。日本の家族の形を描いてきたこのシリーズが今作で題材に選んだのは“主婦の反乱”だ。
家事を担っていた専業主婦の史枝(夏川結衣)が、デリカシーの無い夫の言葉により家出をしてしまい、ピンチに陥る平田家の様子をユーモラスに描いている本作。SNS上では「あんなこと言われたら私も家出する!」「男性にも観て欲しい!」といった史枝に対する共感の声も見られるなど、主婦層が多く足を運んでいるようだ。
かわいい系?イケメン?癒されるならどっち?
3位に着けたのは、先週末比80%と好調をキープし、2週連続の洋画No.1となった『ピーターラビット』だ。土日2日間で動員11万1000人、興収は1億4900万円を記録した。ウサギたちの可愛らしいルックスと意外なやんちゃぶりが幅広い年齢層の女性客の心をわし掴みにしている本作。特に5月23日のレディースデイの動員は、前日比169%という驚異的な数字を残しており、女性の支持がいかに圧倒的かがわかる。
初登場9位には、劇場版3部作の完結編となる『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)』がランクイン。過去にはキャラクター(女性キャラを含む)をオール男性キャストで実写化したミュージカル版も上演されるなど、女性ファンが多いことでも有名なこの作品、約90館という公開規模ながら大健闘している。
また今回も1位に輝いたのは『名探偵コナン ゼロの執行人』。今作のヒットの要因となっているキャラクター・安室透の女性ファンを指す“安室の女”がテレビで取り上げられるなど、その人気はとどまることを知らず社会現象と化している。
今週末は、女性ウケからは縁遠い(!?)下ネタや“肉体損壊描写”連発の『デッドプール2』(もちろんR指定!)が公開されるが、果たして上位に食い込むことができるのか?デップーの健闘に期待したい!
文/トライワークス
1位 名探偵コナン ゼロの執行人
2位 妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII
3位 ピーターラビット
4位 恋は雨上がりのように
5位 友罪
6位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
7位 のみとり侍
8位 ランペイジ 巨獣大乱闘
9位 コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)
10位 ラプラスの魔女
※興行通信社調べ