ギレルモ・デル・トロ監督『The Hobbit』正式降板を発表!P・ジャクソン監督が遺憾の意

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ギレルモ・デル・トロ監督『The Hobbit』正式降板を発表!P・ジャクソン監督が遺憾の意

『パンズ・ラビリンス』(06)のギレルモ・デル・トロ監督が、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前章となる『The Hobbit』の監督を正式に降板した、とハリウッド・レポーター紙などが報じている。

ピーター・ジャクソン監督がメガホンを取った『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの作家JRR・トールキン原作『ホビットの冒険』の映画版『The Hobbit』は、かねてから大きな期待が寄せられている超大作。

約2年前から、ジャクソン監督がプロデューサーを務め、ギレルモ監督と共同で脚本を手がけることが決まり、ファンの間では主演の噂でもちきりだった。そして遂に「2部作で2012年12月と2013年12月公開」という具体的な話が持ち上がったが、実際には出資もとのMGMが昨年9月に倒産した事態を受け、未だに製作の目途が立っていないのが現状のようだ。

ギレルモ監督は降板の理由について、ファン対応のウェブサイトTheOneRing.netの中で、「私の人生の中で最も辛い決断に直面することになりました。約2年間、この素晴らしい作品のプロジェクトに携わってきたにも関わらず、監督を辞退するという決断は後で後悔することになることもわかっています。でもこれ以上、スケジュールを調整することが多大なプレッシャーになってしまいました。今後も、次の監督にきちんと橋渡しをし、できるだけの協力は惜しまないつもりです」と辛い心中を吐露。実際に次回監督作も具体的に決まっておらず、スケジュールを空けたまま待ち続けるのは、そろそろ限界だったようだ。

これについてジャクソン監督も、「本当に悲しいことですが、今後もギレルモ監督は、脚本執筆は多方面で同プロジェクトに協力してくれると思います」と前向きに遺憾の意を示しているものの、「最終的には、当初、このプロジェクトのためにニュージーランドに3年間滞在する予定が、6年に延びたので、ギレルモ監督はその契約を受け入れることができなかったということです」とコメントしており、撮影が始まらないストレスだけではなく、撮影期間が長すぎることも降板の原因になったようだ。【NY在住/JUNKO】

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