渡辺大に奥田瑛二が父・渡辺謙との共演話を交えてエール!
三億円略奪事件の真相に迫る野心作『ロストクライム 閃光』(7月3日公開)の完成披露試写会が角川大映スタジオで開催され、渡辺大、奥田瑛二、川村ゆきえ、かたせ梨乃、宅麻伸たち主要キャストや、伊藤俊也監督が登壇。試写会前には、なんと三億円事件の現場を再現するため、劇中の車両や白バイが登場し、みんなの視線が集中!
そう、白バイの警官を装った犯人が、現金輸送車に乗った人々をまんまと騙して追い出し、三億円を強奪したというこの事件。目の前で繰り広げられる事件の再現シーンを、皆が興味深く見守る中、スモークがたかれ、ゲストたちが登壇した。
最初に、熱血刑事・片桐を演じた主演の渡辺大が挨拶。「ものすごいベテランに囲まれての現場でした。奥田さんが、暴投以外だったらどんな球でも取ってくれると言ってくださって、その言葉を信じてやらせてもらいました。でも、僕も片桐と共に成長していき、そのうち、奥田さんも本気で投げてくださるようになって、一役者として最後はお互いに全力投球できたかなと。奥田さんには感謝してもし尽くせない感謝の念があります」。
片桐と共に事件を捜査する古参刑事・滝口役の奥田瑛二は、渡辺大の父・渡辺謙との共演のエピソードを交えて感慨深くこう語った。「ちょうど彼は25ですが、僕も渡辺謙さんが25の時に『海と毒薬』(86)で共演してて。本当に大くんは声も背丈も謙さんにそっくり。早口で、夢中になると機関銃みたいにしゃべる癖もそっくりで、最初気持ち悪くて(笑)。でも、彼ときちんと対峙したら、渡辺謙さんがいなくなって。年の差コンビは彼の成長と共に成就していったのではないかと自負しています」。
また、片桐の恋人・多恵子役を演じた川村かおりは、伊藤監督の印象について「最初は怖かったけど、優しい監督で。おじいちゃんみたいでした」と笑顔で語ると、渡辺が横から「そのくらいにしておきなさい!」と笑いながら突っ込む一幕も。
印象深かったのは、警察監修を務めた飯田裕久氏の言葉。「全てを投げ打って、この事件を追った刑事が本当にいたと聞いてます。また、この映画に携わるようになって、自宅に黒い車が張り付くことになったのが、何を意味するのか。もしかして借金取りかもしれませんが(笑)、それはご想像にお任せします」。
その後、主題歌「milestone」を歌う4人のボーカルユニット、DEEPが登場し、伊藤監督に花束を贈呈してフォトセッションへ。全員がそろって、渡辺大が合図をすると、なんと空からたくさんのお札が舞い降りてきて、会場中が驚きに包まれた。実はサプライズ演出で、降ってきたのはお札型の劇場割引券だったのだ。
最初から最後まで“三億円”でたっぷりと盛り上がったこのイベント。これから試写を見る観客はきっとボルテージが上がったまま、映画を堪能できたに違いない。【Movie Walker/山崎伸子】