劇場アニメ版“キミスイ”、桜良の母は和久井映見!本予告も公開
その衝撃的なタイトルに相反し、“泣ける小説”として人気を博した住野よるのベストセラー小説『君の膵臓をたべたい』。昨夏、浜辺美波、北村匠海らで実写映画化された“キミスイ”が、今年は劇場アニメーション映画として9月1日(土)に公開となる。
膵臓の病を患う少女・桜良と、彼女の秘密の日記を偶然見つけたクラスメイトの少年“僕”の儚い物語が描かれる本作。主演の高杉真宙(僕)やLynn(桜良)に加え、豪華声優陣の共演も話題の本作だが、この度桜良を支える母親の声優を、女優の和久井映見が務めることが発表され、同時に待望の予告編も公開となった。
和久井といえば、『息子』(91)や『就職戦線異状なし』(91)、『虹の橋』(93)などの作品で数々の映画賞を受賞し、テレビドラマや映画に数多く出演しきた名女優。昨年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」では、主人公が過ごす寮の舎監役を演じた。本作の制作プロデューサーは「過去に観た、『ひよっこ』の辛い中でも前を向く温かい芝居や、『ちりとてちん』の母親の包容力を感じる優しい芝居で感動したことを思い出し、(中略)最も桜良の母にふさわしいと思いオファーさせて頂きました。」と、これまで演じてきた数々の“母親役”が、今回の出演につながったことを明かした
そんな和久井は、劇場アニメ声優に挑戦するのは今回が初めてということだが、重病を患いながらも強く生きるヒロインの桜良と向き合って役に挑んだようで、「青春の煌めきの中、生きること。誰かを思いながら“今を生きる”こと。生ききること。そして、生き続けること。グッと考えさせられ、せつなくなりました。」とコメントを寄せている。
この度解禁となった本予告では、楽しそうに高校生活を過ごす“僕”と桜良の姿と、登場人物たちが悩みや葛藤を抱え、感情を露にして泣き崩れる姿など、青春の煌めきや高校生らしい爽やかな一面と、ヒロインの「死」をめぐる切ない物語を予感させる内容となっている。そのタイトルからは想像もできない淡く切ない物語が、今年も日本を優しい感動で包み込む!
文/編集部