来日迫る!『エアベンダー』カタラ役の美少女ニコラ・ペルツに注目
7月17日(土)より公開のM.ナイト・シャマラン監督『エアベンダー』は、そのVFX(=Visual Effects)を『アバター』(09)のILM(=Industrial Light&Magic)が手がけたことでも話題を呼んでいるアクション・ファンタジー作品だ。来週にジャパンプレミアを控えるなか、MovieWalkerでは初来日を果たすカタラ役のニコラ・ペルツに注目中だ。
ニコラが演じる、南の水の国に住むカタラは、水のエレメントを操る一族唯一のウォーターベンダーだ。兄サカ(ジャクソン・ラスボーン)と共に、100年間氷の中で眠っていたアン(ノア・リンガー)と運命の出会いを果たし、征服戦争を仕掛けている火の国と戦うため、そして世界に調和をもたらすための旅に出る。カタラはアンを導く重要な役で、ベンダーとしてまだまだ実力不足だが、アンと共に修業を続けながら自身も強くなっていく。その修業の成果を見せるのが、北の水の国における、火の国の王子ズーコ(デヴ・パテル)との一騎打ちシーンだ。火と水のエレメントの攻防はまさに必見、ニコラも「撮影は大変だったけど楽しかったわ。演技力と武術が一度に試されるシーンだったからやりがいもあったの」と語っている。
それもそのはず、ニコラは武術の経験はなくとも、幼少よりアイスホッケーをやっており、演技の道に進むと決めるまでは、プロ選手としてプレーすることを考えていたほど、優れた運動能力の持ち主なのだ。また、本作では4つのエレメントに呼応する武術が用意されており、水のベンダーは太極拳である。ニコラのトレーニングは、その大半を太極拳習得に費やされた。1日8時間、集中的に訓練し、ワイヤーアクションもこなしたという。劇中でも、カタラとアンが並んで太極拳を披露するシーンが登場するが、まさに水のごとく、流れ、受け、そしてよどみなく緩やか。是非劇場で観てもらいたい。
そんなカタラを見守る兄サカについて、ニコラはこう分析している。「サカはベンダーではないけど強い戦士なの。カタラとサカはとても仲が良くて、普段はからかい合ったりしているのよ。サカを演じるジャクソンは本当のお兄さんみたいに思っているわ」。深くつながった兄妹は共に大きな成長を遂げていくのだ。
さて、1枚目の画像、カタラの衣装に着目してほしい。なにかに似ていない? そう、宮崎駿のナウシカ(「その者 青き衣をまといて」のくだり)を想像しないだろうか。水=青というイメージもあるが、青い服に青いペンダント。もちろん『エアベンダー』はアニメ原作ありき、オリジナルではないが、シャマラン監督が宮崎駿にインスピレーションを受けているのは公の事実なので、その世界観が垣間見られるのではないだろうか。
本作は2D版と3D版で公開されるが、4つのエレメントを駆使した迫力あるバトルは3D版でこそ満喫できるだろう。『シャッター アイランド』(10)で好評を得た超日本語吹替版も登場するので好みに合わせて選んでもらいたい。そしてMovieWalkerでは来日するカタラ役ニコラ・ペルツ&サカ役ジャクソン・ラスボーンのインタビューも行うので、楽しみに待っていてほしい。【MovieWalker】
1994年12月6日生まれ(現在15歳)、ニューヨーク出身。
地域のホッケーチームのメンバーとしてプレーした経験と共に、エクストリーム・スポーツを愛する。
ダニー・デヴィート、マシュー・ブローデリック共演『ライトアップ! イルミネーション大戦争』(06・日本未公開)で映画デビューを飾った。ニコラにとって『エアベンダー』は4作目となる。マンハッタン・シアター・クラブで上演されたオリヴィエ賞受賞“ブラックバード”でジェフ・ダニエルズ、アリソン・ピルと共演した。最新作は2011年全米公開予定の『Unbound Captives』(日本公開未定)で、ロバート・パティンソンやレイチェル・ワイズ、ヒュー・ジャックマンたちと共演する。