プーの暮らす“100エーカーの森”を完全再現!実写版「プーさん」監督が撮影のこだわりを明かす
ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写映画化し、大人になったクリストファー・ロビンとプーの奇跡の再会を描いた『プーと大人になった僕』が、9月14日(金)より公開となる。プーたちの住む森と、クリストファーの住むロンドンの2つを舞台とする本作について、マーク・フォスター監督が撮影へのこだわりを語った。
プーといえばやはり思い出されるのは、ピグレットやティガー、イーヨーら仲間たちと住む“100エーカーの森”だ。癒しと懐かしさの漂うこの森には独特な時間が流れ、実写化されるにあたって注目を集めていたポイントの1つだったものの、先日公開された予告編では見事な空気感が表現され、ユーザーからは「100エーカーの森に住みたい!」というコメントが続出した。
原作のモデルとなったと言われるアッシュダウン・フォレストで実際に撮影を敢行したマーク監督は、森の撮影ではリアル感に特にこだわったと明かす。「100エーカーの森は、スタジオのグリーンバックではなく、リアルなロケーションだと感じられるものでなければならない。撮影できてとても興奮したよ」。
クリストファー役を務める主演ユアン・マクレガーも「あの森はとにかく美しかったよ」と一言。「撮影をこの森のシーンからはじめることができて本当に良かった。まだ夏だったから、新緑の夏らしい森を捉えることができたんだ」と、撮影当時の情景を振り返った。
マーク監督は、100エーカーの森について「この森は、単にクリストファーが子ども時代に遊んでいたというだけの土地ではない。自然の恵みや遊ぶための時間を発見し、じっくりと時間をかけることは大切だという作品全体のコンセプトを象徴している」と語り、ただの遊び場ではなく、この作品の世界観を作り上げる上で不可欠な要素を持つ空間であると説明。本作では、ゆったりと時間を刻む100エーカーの森に対し、ロンドンの街は時間に追われてしまう忙しい空間として描かれている。
世界的人気アニメ初の実写化にあたり、マーク監督が撮影にこだわって丁寧に作り上げたことがよく分かるようだ。この2つの対照的な世界観を行き来することになるクリストファーとプーはどんな物語を紡いでくれるのだろうか。
文/編集部