ビビアン・スーが最新出演作の前売券を大量買いしたわけは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ビビアン・スーが最新出演作の前売券を大量買いしたわけは?

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ビビアン・スーが最新出演作の前売券を大量買いしたわけは?

1990年代後半、日本で一世風靡した台湾出身のマルチタレント、ビビアン・スーが、今年3月に日本での活動を再開したのはご存知のとおりだ。1995年に日本デビューを果たした彼女は、その翌年、バラエティ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)にレギュラー出演し、人気グループ“BLACK BISCUITS”を結成するなど、透明感のある美しさと天然っぷりで急速にファンを獲得した。しかし1999年、突如として日本での活動を縮小し、活動拠点を母国・台湾へ。その後は、数本のドラマに顔を出す程度になってしまった。

しかし、台湾での彼女の活躍を知っている人は意外に少ない。日本ではタレントというイメージが先行しがちだが、実は彼女、女優として地位を確立し、絶大な人気を誇っているのだ。台湾のほか、香港や中国の映画やドラマで主役級を演じ、韓国でも人気者になっている。その姿は、韓国の人気俳優John-Hoonとの共演ドラマ「恋愛兵法」(08)や、車椅子の女性を演じた映画『靴に恋する人魚』(05)などで観られるので、ぜひチェックしてほしい。

そして現在、ビビアンは『海角七号/君想う、国境の南』(08)のウェイ・ダーション監督による最新映画『賽徳克巴莱 セデックバレ』(日本公開2011年夏頃予定)を撮影中。だが、同作に資金的な問題が発生。そこで手を差し伸べたのが、順調な女優道を歩むビビアンだった。ウン千万円の貸し出しだけに留まらず、前売券を1000組購入するなどして資金援助をしたという。しかも「ギャラは縁があれば」と、ノーギャラも覚悟しているのだとか。これほどまでにビビアンを熱く動かしたのは、資金不足で給料が出ないにもかかわらず、誰一人として現場を離れようとしない映画スタッフの姿だったという。

台湾での女優活動を経て、再び日本へやって来たビビアン。日本の作品で彼女の演技が見られる日はそう遠くなさそうだ。【トライワークス】

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