小栗旬、感激の涙!初監督作『シュアリー・サムデイ』初日舞台挨拶で胴上げ
俳優・小栗旬が初メガホンを取った青春ムービー『シュアリー・サムデイ』が公開初日を迎え、主演の小出恵介らキャストと共に舞台挨拶を行った。本作で初の監督業に挑んだ小栗旬は、「監督として迎える初日はやっぱり違う。自分の裸を見られちゃった気分です」とコメント。舞台挨拶終盤では、うっすらと目に涙を浮かべながら、喜びの胸中を語った。
物語は、高校で起こしてしまった爆発事件をきっかけに、転落人生を送ることになった5人の若者が、人生の一発逆転を狙って奮闘。『クローズZERO』の脚本家・武藤将吾によるエネルギーに満ちあふれたストーリーで、彼らの姿が瑞々しく描かれていく。
劇中で“5秒で女を落とす”という魅力的な青年・秀人を演じたのは綾野剛。小栗監督は撮影中「もっと優しく、もっと優しく! 小出ちゃん見る時のような顔で!」と激を飛ばしたとか。綾野は「“俺はそんなんじゃ落ちねーぞ!”と言われました」と撮影中の監督の様子を明かした。
「5秒で女性を落とした経験がある人は?」という質問には、ムロツヨシが挙手! だが、「ずっと俳優をやってますが、いつか映画に出れば5秒で女性を落とせるようになると思ってました。でも実際はそんなに落とせないということがわかりました(笑)」と少し寂しげなコメント。これに対し、吉田鋼太郎は「5秒で嫌がられることはあります」と大人の余裕を感じさせるジョークで若い共演者たちを喜ばせた。
3年前に本作の台本を読んだという小出恵介は「これだけの人が関わって、これだけ素晴らしい作品になったのは、ひとえに旬の人柄、人間の器だと思います。この作品で自信を持ってほしいです。何よりお疲れ様!」とコメント。ムロツヨシは会場にいる小栗の母親に向かって「旬を産んでくれてありがとうございます!」と、鈴木亮平は「観てもらえば分かりますが、一役者が遊びで作った作品ではない。1本撮ったからには是非次回作を撮ってください。楽しみにしてます」と激励の言葉を送った。
これまでキャストとして舞台の中央に立ってばかりいたが、今回監督として一番隅に立って登壇した小栗は「映画のメンバーがこういうふうに並んでいるのが見たかったんだ」と感無量の様子。「この舞台挨拶も作品の一部。感慨深いです。本当にどうなるかわからない作品にみんなで飛び込んでくれた。撮影した去年の夏は、忘れられない夏になったと思います。『シュアリー・サムデイ』に乗っかってくれてありがとうございました」と感謝の気持ちを語った。
本作で、小栗のもとに集結したキャストは、小出恵介、勝地涼、綾野剛、鈴木亮平、ムロツヨシら実力派の若手俳優のほか、大竹しのぶや妻夫木聡、上戸彩といった、小栗監督だからこそ実現できた豪華な顔ぶれ。小栗監督の映画に対するあふれる情熱と、仲間たちの友情と絆が生み出した圧倒的なパワーを、是非劇場で感じてほしい。【取材・文/鈴木菜保美】