レオ、『インセプション』プレミアで渡辺謙との再会に大喜び!
レオナルド・ディカプリオ×渡辺謙初共演作『インセプション』(7月23日公開)のジャパンプレミアが7月20日に六本木ヒルズアリーナで開催。レオ、渡辺謙、メガホンをとった『ダークナイト』(08)の監督としても知られるクリストファー・ノーラン監督、プロデューサーのエマ・トーマスが来日し、レッドカーペットを歩いた。
本作は、この世で最も価値のあるもの“アイデア”を巡り、他人の頭の中へ入り込むという次世代の犯罪を描く野心作だ。全米では7月16日に公開され興行ランキング初登場第1位をマーク。オープニング3日間で興行収入6040万ドルを突破し、レオ主演作の歴代トップのスタートを切った。
会場のアリーナではまずド派手にスモークがたかれ、花火が上げられた中、レオたちが登壇。レオは本作について「シュールで頭脳に刺激を受ける作品。絶対に気に入ってもらえると思います。また、友人の渡辺さんと再会できて嬉しい。彼は“宝”ですから。プロフェッショナルでも、プライベートな面でも素晴らしい方です」と渡辺を絶賛。
渡辺は、感慨深い表情でこう語った。「東京で撮影が始まった時は、今みたいに(スモークで見えない状態)霧の中にいるようだった。難解なスクリプトだったので。でも、ノーラン監督を信じて6カ国を回りました。こうしてここにたどり着けたことを嬉しく思ってます」。
ノーラン監督は、日本を舞台にした理由について、「何度かキャンペーンで東京へ来ていて、いつか東京で撮影したい、それを欧米の人にも観てもらいたいと思っていたので、東京で撮影がスタートしたのは嬉しい出来事でした」と語った。
そんなノーラン監督の現場は、かなり過酷だったらしく、渡辺は当時を振り返ってこうコメントした。「ノーラン監督はグリーンスクリーンを使うこと(特殊効果)を好みません。だから6カ国で彼が作ったシチュエーションの中で、リアルな体験をしました。それはまるで、闘牛場でノーラン監督が振るフラッグに突き進んでいくようなものでした。でも、彼は本当に才能のある人です!」
また、レオには「入れるのなら、誰の頭の中に入りたい?」という質問が。「今回、僕が演じたのは犯罪者で、人間の頭脳に進入して、あるコンセプトを植えつけるというもの。プライバシーの侵害になるから、やりたくはないけど。やるとしたら、アレキサンダー大王の頭に入って、もう少し彼のことを理解したいかな(笑)」
潜在意識の中に人が入り込んで犯罪を犯すという突拍子もない発想は、まさにノーラン監督ならではのものだ。『マトリックス』(99)以来の斬新な映像革命や、思わず絶句する衝撃のラストが論議を呼び、全米では既にリピーターが続出。確かに同監督作『メメント』(00)同様、見終わった後、もう一度色々な点を確かめたくなるニクイ映画なのだ。レオ、渡辺謙、ノーラン監督ら素晴らしい才能が結集した『インセプション』をお見逃しなく!【Movie Walker/山崎伸子】