二宮和也、木村拓哉との共演は「プロ野球選手と野球してる感じ」
木村拓哉と二宮和也が初共演した映画『検察側の罪人』(8月24日公開)の公開直前夏の納涼試写会が、8月20日に恵比寿ガーデンルームで開催。木村、二宮、芦名星、酒向芳が登場した。夏の私服について話題が及ぶと、二宮は木村からよく私服をもらっていると語り「今日は上も下も全部もらったもの。木村拓哉です。遠くから見ると」と満面の笑顔を見せた。
木村は初共演の二宮について「豊かな表現者」と語り「すごく向き合いがいのある出演者だなと。一切力まず自然体で、沖野というキャラクターと全身で対峙しているなと。向き合い方も自然で良かったです」と称賛した。
二宮は、木村との共演について「プロ野球選手と野球してる感じ」と言うと会場からもうなずきの声が。二宮は「僕がどんな球を投げようと、どこに行こうとちゃんと取ってくれるので、僕がなにをやっても上手くできちゃう。すごく楽しかったです」と、ニコニコしながら木村を見た。
芦名は木村との共演シーンでは、緊張してオロオロしたとか。「すごく不安だったし、怖いしと、いろんなプレッシャーが重なってハフハフしてしまった。でも、木村さんはすごく気さくに話しかけてくださって、緊張感をほぐすように接してくださった」と木村に感謝した。
続いて、被疑者の松倉役を怪演した酒向芳が登場。木村は松倉について「フィクションだからこそ、許せる存在というか、ノンフィクションであったら本当に許せない」と言ったあとで「酒向さんは撮影現場でも、松倉さんとして存在してくれたので、おのずと自分の感情の反射となっていました」と酒向の熱演ぶりを称えた。
松倉に大声で怒鳴るシーンがあった二宮は「終わるたびに謝ってました。ごめんなさいって。すごい大きな声でしたよね」と恐縮していた。
『検察側の罪人』は、雫井脩介の同名小説を映画化した社会派ミステリー。時効廃止以前の殺人事件や、捜査機関によって生まれる冤罪など、司法制度の闇に斬り込む。木村は、エリート検察官・最上毅役を、二宮は最上をリスペクトする新人検察官・沖野啓一郎役に扮した。
取材・文/山崎 伸子