東出昌大、瀬戸康史らの“自由すぎる”フリートークに会場は大盛り上がり!

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東出昌大、瀬戸康史らの“自由すぎる”フリートークに会場は大盛り上がり!

芥川賞作家・柴崎友香の同名小説を、本作で商業映画デビューを飾る気鋭の濱口竜介監督が映画化した『寝ても覚めても』(9月1日公開)のプレミア上映舞台挨拶が21日にテアトル新宿で開催され、東出昌大と唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、濱口監督が登壇した。

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたのを皮切りに、9月に開催される第43回トロント国際映画祭や第66回サン・セバスティアン国際映画祭への出品も決定するなど、世界中が注目を寄せている本作。同じ顔をした2人の男と、その間で揺れ動く女の8年間をスリリングに描きだした大人の恋愛映画だ。

本作で初めて一人二役に挑戦した東出は「オンとオフを切り替えないとぐちゃぐちゃになってしまうから集中してお芝居をした、非常に素敵な時間が流れる現場でした」と撮影時を振り返る。そして「僕は撮影中には“寝ても覚めても”この作品のことしか考えていなかったです。この映画が公開されるまで死ねないと思うくらい、この映画を本気で愛しています」と力説。

和気あいあいとした雰囲気で盛り上がるキャスト陣は、終始自由気ままにトークを展開。撮影終了後も月1ペースで会っているというキャスト陣に濱口監督が「こんなにみなさんが仲良くなってくれるとは」と驚きの表情を見せると「自分たちも理解できない感覚的な繋がりがある。波長が合う感じですね」と瀬戸が明かす。そして東出が「監督の映画愛が純粋で、それに引っ張られた部分が大きいと僕は思います。互いの信頼関係を作ることは、お芝居において良い効果を生むって言われました」と明かし、濱口監督は「狙い通りです」と微笑んだ。

さらにキャスト陣の距離を縮めるために濱口監督流の「脚本を無感情に読んでもらって、ひたすら本読みをする」という独特な演出が行われたことが明らかに。「ワークショップがクランクイン前にこれだけあるのは本当に稀有な現場です。そのおかげで仲良くなれました」と東出は述懐。そして「監督の前作の『ハッピーアワー』を観て役者として衝撃を受けました。こんなに台詞っぽくなく自分の言葉で喋ってるなんてすごいなと思いました。本作でもお芝居をしているトーンでみんな喋っていないので、かなりの問題作かと思います」と、見どころを語った。

さらに、現場でもムードメーカーだったという瀬戸と伊藤が見せるコミカルなやり取りや、唐田が瀬戸に何の前触れもなく平泉成のモノマネをリクエストするなど自由気ままなトークが続く。そんな中、東出は突然にも立ち見客も出た満員の観客席に向かって質問を募りはじめる。すると真っ先に手を挙げたファンの女性から「人を好きになったらどんな風になりますか?」と質問された瀬戸は「お仕事を頑張ります」と生真面目な回答を披露し爆笑を誘う。サービス精神旺盛なキャスト陣のトークに、会場からは笑いが絶えなかった。

取材・文/久保田 和馬

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