ナルニア国物語の“白い魔女”T・スウィントン 、神秘的な魅力は健在!
話題作ぞろいの本年度ヴェネチア国際映画祭の中で、注目作の1つとしてたびたび取り上げられているのが、ホラー映画の古典をリメイクした『サスペリア(原題)』だ。オリジナルは1977年に公開されて世界的ヒットを記録し、スタイリッシュな映像と残酷シーンの鮮烈さで、人々の記憶に残る名作として知られている。
リメイク版の主役は、R指定映画「フィフティ・シェイズ」シリーズで大ブレイクを果たしたダコタ・ジョンソン。不気味な事件のカギを握るマダム・ブランク役は『フィクサー』(07)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントンが演じている。
ティルダは179センチの長身に端正な小顔が映え、知的でクールな容貌が特徴的で、映画「ナルニア国物語」シリーズの“白い魔女”役でもよく知られている。普段はベリーショートで中性的なスタイルを貫いているが、レッドカーペットでは一転し、スクリーンの中と同じ神秘的な魅力を披露することが多いようだ。
『サスペリア』プレミアのフォトコールに、ティルダは鮮やかなマスタードイエローのドレスをまとって登場。フリルがふんだんに使われたハイネックのブラウスと、くるぶしまであるロングスカートの組み合わせで、まるで別の惑星に住む貴婦人のようなたたずまいを見せていた。
夜のプレミア上映時のティルダはさらなる迫力で、カーペットと同化しそうな深紅のドレスで会場を魅了。ヴィクトリア朝スタイルのフリル付きハイネックで長い首がより強調され、長方形の布から小さな顔だけが飛び出ているような不思議なファッションだ。ドレスのサイドにスリットが大きく入っていて、真っ白な脚がのぞくのにもドキッとさせられる。現在57歳のティルダだが、年齢も性別も超越した存在感はますます凄みを増しているようで、他の女優とは一線を画すスタイルが今回も注目の的となったようだ。
UK在住/シャオ