土屋太鳳が「本当に難しい役」、芳根京子が「全力で挑んだ」と語る『累 -かさね-』への想い
現在公開中の映画『累 -かさね-』。完璧な美貌に恵まれながらも舞台女優として芽が出ずくすぶるニナと、醜い顔のせいで孤独とコンプレックスを抱え生きてきた演技の才能を持つ累(かさね)が、不思議な口紅を使って顔を入れ替える衝撃のサスペンスドラマだ。
そんな本作でW主演を務めた土屋太鳳、芳根京子を直撃!劇中では危険な駆け引きで、嫉妬心をぶつけ合うドロドロなバトルを繰り広げているが、“顔交換”が伴う難役を二人三脚で作り上げただけあって、実のところはとっても仲良しな2人。それぞれの個性が光るインタビュー対談をお届けする!
土屋から芳根へ、愛情たっぷりのメッセージ「離れていても助けに行く!」
――先日(8月22日)の完成披露舞台挨拶では、感極まって涙を流す芳根さんを土屋さんが抱きしめる場面がありましたね。
芳根「(涙を見せてしまい)すみませんでした!あのあと、太鳳ちゃんからメッセージをいただいて…うれしかったです」
土屋「ああやって感情を出すのってすごく大事だと思うんです。感情が揺さぶられるのは、それまでちゃんと頑張ってきたから。頑張っていることに気付かずに、知らないうちに身を削っている時もある。だから『きょんちゃん(芳根)が悩んでいる時は離れていても助けに行くよ!』って送りました」
芳根「舞台挨拶であそこまで感情を抑えきれなくなることは初めてで…。撮影中、累とニナの役を通して、これまで感じたことのないものすごい“嫉妬心”を体感させてもらいました。その撮影から1年経ったいまでも『累-かさね-』は私にいろんな感情をくれるんだな、と。人間として厚みが出るような…私自身を成長させてくれた作品です」
――イベントでひと足早く映画を観た方々からはどんな感想が届いていますか?
土屋「“考えさせられた”とか“泣きました”とか、“なんとも言えない気持ちになりました”など、たくさん感想をSNSに送っていただきました。いつも私は、『ちゃんとお客さんに伝えられているかな』と片思いのような気持ちでいるんですけど、こうやって直接感想をいただけて安心しています」
芳根「私も“イメージにない役で見応えがありました”とか“もう1回観に行きます!”とか…。純粋にうれしかったです。送っていただくコメントは全部読んでいるんですけど、本当の勝負は公開からだと思うので、これから本腰入れて“#累”で感想を検索しようと思います(笑)。いまの自分の全力で挑んだ作品なので、お客さんにどう届くのが気になります!」
土屋&芳根が語る“美の秘訣”と“魅了される芝居”
――絶世の美女ニナが、累に女優としての身体づくりを教え込むシーンがありますが、お2人は普段の生活で美を保つためにどんなことに気を付けていますか?
土屋「とにかくごはんを良く噛むようにしています(笑)」
芳根「私は食事やスキンケア、生活習慣など…石原さとみさんからのアドバイスを全部試しているところです!ドラマ『高嶺の花』で共演中なんですけど、本当におキレイな方で大好きなんです…」
――一方、累といえば観客を魅了する優れた演技力の持ち主ですが、土屋さんと芳根さんはどんな役者さんに魅了されますか?
土屋「たくさんいますが、あえて挙げるとするならば田中裕子さんや田中美佐子さん。あと大泉洋さんも!お互いにいい影響をし合える関係性には憧れます。それこそ、いま放送中のドラマ『チア☆ダン』のメンバーは、みんなそれができます。声を掛け合っていいシーンが作れた瞬間はゾワッとしてしまいますね」
芳根「私は『連続ドラマW イノセント・デイズ』の撮影で、竹内結子さんの目を見た瞬間に、高ぶって自然と涙が出た時のことが忘れられません!それと、事務所の先輩でもある篠原涼子さん。デビュー作でお世話になってからずっと憧れの存在でしたが、『今日も嫌がらせ弁当』(19年初夏公開)で親子役で共演できたのが本当にうれしくて。涼子さんが隣にいるだけで自然と安心します」