『バベル』以上に過激!菊地凛子が妖しげで官能的な暗殺者を熱演
鮮烈なヌードを見せつけた『バベル』(06)で、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞の助演女優賞にノミネート。知る人ぞ知る女優から、瞬く間に国際派女優になった菊地凛子。
『バベル』でのインパクトを上回りそうな彼女の最新主演作が、『死ぬまでにしたい10のこと』(03)、『エレジー』(08)などで知られるスペインの女流監督イザベル・コイシェが大規模な東京ロケを敢行して撮り上げた異色のラブストーリー『ナイト・トーキョー・デイ』(9月11日公開)だ。
菊地が同作で演じるのは、築地の魚河岸で働きながら、その裏で凄腕の暗殺者として東京の街をうごめいているリュウ。劇中では、そんな彼女が、ターゲットとなったスペイン人男性と恋に落ちてしまったことから始まる切なくもピュアなドラマが、クールなタッチで映し出されていく。昼は魚河岸で黙々と働き、夜は妖しげな魅力をふりまく暗殺者。そんなふたつの顔を使い分けるキャラクターと、その複雑な内面を見事に表現するハイレベルな演技力はさすがといったところ。
さらに、見逃せないのがヌードと濡れ場の披露。標的から最愛の人となったスペイン人男性と、通勤電車の内部を模したラブホテルで実に官能的なラブシーンを繰り広げてくれるのだ。卓越した演技に美しい肢体など、本作は菊地凛子の魅力が堪能できる新たな代表作になりそうだ。【トライワークス】
作品情報へ