樹木希林出演の『日日是好日』が好スタート。実はアイドルファンも注目の1作?
関東では気温が20度前後まで一気に下がるなど秋らしい陽気となってきたこの週末。10月13・14日の映画動員ランキングでは、9月に亡くなった樹木希林の出演作として公開前から注目されていた『日日是好日』が2位に初登場と好スタートを切った。
森下典子のエッセイ「日日是好日『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を映画化した本作は土日2日間で動員7万9000人、興収9500万円を記録。10月6~8日の先行上映を含めると、累計で興収1億5000万円と、公開規模が小さいにも関わらず上々の成績となった。
東西で行われた舞台挨拶で樹木へ感謝のコメント
同作で樹木が演じるのはヒロイン、典子(黒木華)が通う茶道教室の先生。典子が茶道を通して成長していくという物語の重要なキャラクターである。樹木との初共演を果たした黒木華と多部未華子は、13日に新宿ピカデリーで行われた舞台挨拶の際、樹木に対する感謝の意を述べるなど、1人の人間として学ぶことが多かったという。
また、14日の京都国際映画祭では、樹木の夫でミュージシャンの内田裕也のドキュメンタリー映画『転がる魂・内田裕也』の上映と舞台挨拶が行われ、内田が同作でナレーションを務めた樹木に対して愛と感謝の言葉を述べる場面もあった。6月公開の『万引き家族』が追悼の意を込めて引き続き上映されているほか、10月20日(土)にはBS朝日で樹木の最後の主演作となった『あん』(15)が無料民放初放送もされるので、この機会にその姿をしっかり目に焼き付けてほしい。
出演シーンはわずかだが、乃木坂46の注目株も!
樹木ら実力派女優の共演に話題が集まっているが、人気アイドルグループ、乃木坂46の山下美月の映画初出演作としても密かに注目されている本作。山下は同グループの3期生でキャリアは浅いものの、6月に上演されたミュージカル「美少女戦士セーラームーン」で主人公・月野うさぎを演じたほか、「CanCam」の専属モデルを務めるなど、次世代エースの1人として人気のメンバー。高校時代には茶道部の副部長を務めていて、“出演シーンは少なかったけど、さすが経験者!”などSNSでの反響も多く、存在感を発揮していたようだ。
アニメ作品が3週連続1位に!
その『日日是好日』を上回る成績で初登場1位となったのは、SFアニメ『宇宙の法―黎明編―』。土日2日間で動員13万4000人、興収1億6700万円を記録し、『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』に続いて、アニメ作品が3週連続で首位に輝いた。また、人気ファンタジー小説が原作の『ルイスと不思議の時計』が3位となるなど、上位3作品の顔ぶれがガラリと変わるランキングとなった。
文/トライワークス
1位 宇宙の法 −黎明編−
2位 日日是好日
3位 ルイスと不思議の時計
4位 プーと大人になった僕
5位 劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ
6位 クワイエット・プレイス
7位 コーヒーが冷めないうちに
8位 パーフェクトワールド 君といる奇跡
9位 モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ
10位 カメラを止めるな!
※興行通信社調べ