下戸でも試しに飲みたくなる!?“映画で学ぶ”奥深~いお酒の世界
フランス料理では、食欲増進のために食前に飲むなど、より楽しく食事をするのに欠かせないのが“お酒”。アルコールはちょっと苦手…という人でも「試しに飲んでみようかな?」と思うような、お酒にまつわる映画が、偶然にも2作、本日から公開されている。
日本が誇る名ワインに惚れた人々の挑戦
フランス料理に欠かせないお酒といえばワインだが、そんなワイン造りに挑む人々の姿を描くのが『ウスケボーイズ』だ。日本で製造が始まったのは約140年前の明治時代のこと。以来、世界基準の品質を目指してワイン造りが進められてきた。そして、1989年に国際ワインコンクールで大金賞に輝き、ついに世界に認められたのが「桔梗ヶ原メルロー」だ。
本作は、フランスのワインこそが最高だと思ってきた青年たちが「桔梗ヶ原メルロー」と出会い、感銘を受け、その生みの親である麻井宇介の思想を受け継ぎワイン造りに挑むという物語だ。元となるぶどうの栽培から、実際の仕込みまで、普段なら見ることのできないワインの製造工程が映し出されるさまは非常に興味深い。
ワインソムリエを目指すヒロインが日本酒の深みを知る!
一方、川栄李奈がヒロインを演じる『恋のしずく』でテーマとなっているのは日本酒。川栄演じるワインソムリエを目指す大学生の詩織は、卒業に必要な単位を取得するため、苦手だった日本酒の造り酒屋で実習をすることになる。詩織は酒造りを通して、酒蔵の人々とふれあい、次第に日本酒の魅力に気づいていく。
『恋のしずく』でも、原料である玄米の精米から、麹や水、酵母を加えて仕込んだり…という数々の行程を必要とする日本酒造りのノウハウを知ることができる。製造工程こそ異なるが、共に原料を酵母によってアルコール発酵させる醸造酒の仲間であるワインと日本酒。お酒そのものの魅力はもちろん、それに携わる人々の思いが込められていることを知れば、より大事に味わいながら飲もうという気持ちになるだろう。
文/トライワークス