ヤンキーな元板前・桐谷健太が披露する料理の腕前は?
現在の日本映画界に欠かせない2大女優、宮崎あおいと大竹しのぶが初共演を果たした期待作『オカンの嫁入り』(9月4日公開)。ふたりの共演以外に注目したいのが、大ヒットコミックを映画化した『BECK』(9月4日公開)にも出演する若手俳優・桐谷健太の、ちょっと意外な料理人姿だ。
『オカンの嫁入り』は、突然若い金髪の男を連れて来て、結婚を宣言する母・陽子と、唐突な出来事に戸惑いを隠せず意固地になってしまう娘・月子の姿を、ふたりを取り巻く人間模様とともに丁寧に描いた心温まる人間ドラマ。桐谷健太は、大竹しのぶ扮する母の婚約者・研二役を演じているのだが、ダサイ服装にリーゼントの金髪姿で「どこの田舎のヤンキー?」と言ってしまいたくなるような外見だ。さらに、そんないかつい風体ながら、元板前という設定のため、劇中では見事な料理の腕前を披露してくれる。
桐谷は研二を演じるにあたり、撮影1ヶ月前から辻調理師専門学校の指導を受け、調理の猛特訓を重ねた。その成果もあって、台所で料理をしている姿や包丁さばきは堂に入ったもの。自分のせいでぎくしゃくしてしまった母と娘の心を通わせようと、心を込めて料理に取り組む思いが、何気ない包丁の動きからも伝わってくるほどだ。
クールな二枚目から茶目っ気たっぷりの三枚目まで、幅広い役柄をこなす演技派の桐谷健太だが、家庭的な料理人姿は貴重ではないだろうか。是非その腕前を本作で確かめてみてほしい。【トライワークス】
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