赤裸々なインスタ日記が話題の俳優・大下ヒロトに、松本花奈監督が”時間”を問う
注目の現役女子大生映画監督・松本花奈による、日々雑感エッセイ「松本花奈の恋でも恋でも進まない。」が、「DVD&動画配信でーた」で好評連載中。Movie Walkerの特別企画として、松本監督が”いま気になる人”に、質問を投げかけます。その相手とは、俳優の大下ヒロト。
ベルリン国際映画祭に出品されるなど、国内外で話題となった映画『あみこ』(17)でデビューを飾り、その後もテレビドラマや映画などで活躍中の20歳。第2回のテーマ「無駄な時間を愛したい」になぞらえて、松本監督が彼を選んだ理由を、こんなふうに答えてくれました。
Instagramにて不定期に更新されている俳優、大下ヒロトさんの日記。その名も「大下ヒロトの青春日記」。 日々の日常や想いが赤裸々に綴られたその文章に、私は惹かれざるをえなかった。今年の2月に放送されたフジテレビスペシャルドラマ「平成物語」や、情熱大陸内にて制作したショートフィルム「LIFE 20 ANNIVERSARY」等の私の監督作にご出演いただいた経緯もあり、今回大下さんにとっての『時間』の捉え方についていくつか質問をさせてもらった。
「夜遅くまで、お酒を飲んで、寂しくなったりするといつも読んじゃいます」
松本「そもそも大下さんが日記を書こうと思ったキッカケは何でしたか?」
大下「これは完全なる銀杏BOYZ峯田和伸(本来なら峯田和伸さん。と言う必要がありますが峯田和伸は呼び捨てじゃなきゃダメなんです)の悪影響だと思います。高校の時からずっと銀杏BOYZが好きで、峯田さんが日記をブログに書いてたんです。それを読んでて、上京したら僕も日記を書き始めて、最初は両親にだけ送ってたんです。けど、僕も公開してみようと思って、インスタで日記を書き始めました。まあ、僕の場合完全に、マネです。けどきっと日記にはマネとかないと思うんです」
松本「今まで書かれた日記を読み返すこともありますか?」
大下「読み返します。夜遅くまで、お酒を飲んで、寂しくなったりするといつも読んじゃいます。それで、過去の自分バカだなぁ。とか言いながら笑って、元気もらってます。思い出のある日記は、やっぱり家族の話ですかね」
松本「日記を書くことで得たものは何ですか?」
大下「一瞬一瞬を大切にするようになりました。些細な会話でも凄く愛おしく感じれるようになりました」