今世紀最高のミステリーが新章突入!『蜘蛛の巣を払う女』予告編が完成
04年にこの世を去ったスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの絶筆にして、全世界で9000万部以上の売り上げを誇り“今世紀最高のミステリー”と謳われた「ミレニアム」シリーズの第4部を映画化した『蜘蛛の巣を払う女』が2019年1月11日(金)から公開。トラウマ的衝撃を植え付ける刺激的な予告映像が解禁された。
『セブン』(95)や『ファイト・クラブ』(99)などで知られる鬼才デヴィッド・フィンチャーがメガホンをとり世界中で大ヒットを記録した『ドラゴン・タトゥーの女』(11)に続く本作。フィンチャーは製作総指揮に回り、新たに監督を託されたのは『ドント・ブリーズ』(16)の新鋭フェデ・アルバレス監督。
特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーのリスベットは、人工知能の世界的権威であるバルデル教授から、自身が開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すことを依頼される。恐るべき陰謀を探りはじめたリスベットは、16年前に生き別れた双子の姉妹カミラが関与していることに気付き、葬り去ったはずの残酷な過去と向き合うことになる。
リスベット役を演じるのは、人気海外ドラマ「ザ・クラウン」でゴールデン・グローブ賞に輝き、デイミアン・チャゼル監督の最新作『ファースト・マン』(2月8日公開)にも出演しているクレア・フォイ。前作『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットを演じたルーニー・マーラは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされただけに、クレアにも大きな期待が寄せられている。
このたび解禁された予告編では、リスベットの過激さが伝わる衝撃的なシーンから幕を開け、妹カミラの存在がリスベットを極限まで追い詰めていく様が緊迫感たっぷりに描写されていく。カミラを演じているのは『ブレードランナー2049』(17)での熱演が記憶に新しいシルヴィア・フークス。クレアとシルヴィア、新進女優2人の熾烈な演技バトルにも注目だ。
本国スウェーデンで制作され社会現象を巻き起こした映画版「ミレニアム」シリーズは第3部までしか映像化されておらず、この第4部はハリウッドで初めて映像化される。新たな製作陣とキャストを迎えて描き出される新章がどのような仕上がりになっているのか。期待はふくらむばかりだ。
文/久保田 和馬