オバケなんかより100倍怖い...!?ホラー映画のナイスな“狂イイ顔”たち
全米で公開されるや“21世紀最高のホラー”“ここ50年のホラー映画で最高傑作”など、評価の声があがっている『ヘレディタリー/継承』(11月30日公開)。トラウマレベルの怖さを誇る本作の中で、特に恐ろしいのが“なにか”に怯え狂っていく人たちの表情だ。そこで今回は、ホラー映画でインパクトを放ってきたナイスな表情を集めてみた。
狂った母親のトラウマ絶叫フェイス…『ヘレディタリー/継承』
『へレディタリー/継承』は、祖母の死をきっかけに、彼女が残した“何か”を受け継いでしまった家族の残酷な運命と恐怖を描き出す。不思議な光が部屋を走ったり、誰かの話し声がしたりといった奇妙な出来事が家の中で起き始め、さらに人付き合いが苦手な娘は、何かを感じているかのように虚空を見つめたりと、徐々に家族にも異常が起き出して行く。
取り憑かれたかのように狂気じみていく家族たちの行動がもたらすジワジワとした恐怖は、鑑賞後も尾をひく“イヤ~な感じ”をはらんでいる。特に、トニ・コレット演じる恐怖に怯える母親の表情は、一度見たら忘れられないほどインパクト大。“オスカーに値する”など、批評家から絶賛を受けており、アカデミー賞レースの皮切りとなるゴッサム賞にもノミネートされている。
夫婦そろって仲良く発狂…『シャイニング』
狂気に取り憑かれた顔とそれに怯える顔というセットで、外すことができないのが『シャイニング』(80)だろう。ストーリーは、ジャック・ニコルソン演じる小説家志望の男ジャック・トランスが、家族と共に冬の間は閉鎖される“いわく付き”のホテルを訪れると、次々に超常現象が起こり…というものだ。
狂気に飲み込まれてしまったジャックが、妻が隠れる浴室の扉を破壊する有名なシーンの目の表情は、鬼気迫っていてとにかくヤバい。また、それに対するシェリー・デュヴァルの演技とは思えないリアルな怯えっぷりも見事だが、実はこの表情を引き出すために、スタンリー・キューブリック監督がわざとNGを出しまくり、彼女を追い込んでいったのだとか…。
全力パニクりフェイスを連発…『キャリー』
『シャイニング』と同じくスティーヴン・キングの小説が元になっている『キャリー』(76)も“イイ顔”が堪能できる映画。本作は、内気な性格と冴えないルックスから学校で凄惨ないじめにあう女子高生キャリーが、自身の持つ超能力を解放し、同級生たちに復讐していく姿が描かれる。
狂信的なキリスト教信者の母から月経というものについて知らされていなかったため、初潮の訪れにパニクったり、作品の随所で見られるシシー・スペイセク演じるキャリーの狂ったようなリアクション。特にクライマックスのプロムで、豚の血をかけられるといういじめにあうシーンでの、大量の血に驚き、パニック〜覚醒という狂い顔のコンボは衝撃的だ。
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