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韓国人気No.1俳優カン・ドンウォン、演技は感じるままに

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韓国人気No.1俳優カン・ドンウォン、演技は感じるままに

2010年韓国映画No.1を記録した『義兄弟 SECRET REUNION』(10月30日公開)のジャパンプレミアに合わせ、名実ともに韓国人気No.1スターへと成長した主演のカン・ドンウォンが来日した。カン・ドンウォンは憂いのある表情、8頭身以上のスタイルの良さなどから、韓国では“恋人にしたい人No.1”としての地位を不動にしている。

本作は、イデオロギーの違いによって同じ民族でありながら対立を余儀なくされ、南北に引き裂かれた朝鮮半島。朝鮮戦争勃発から60年、南北共同宣言から10年を数える2010年、北と南、それぞれの国家に翻弄されたふたりの男の葛藤を描いたもの。監督は、デビュー作『映画は映画だ』(08)でソ・ジソブ、カン・ジファン主演に男と男のぶつかり合いを鮮やかに描き出し、作品的にも興行的にも成功を収めた新鋭チャン・フン。本作でもふたりの男を主役に、ユーモア感覚、アクション表現など、さらに洗練された演出を見せている。

韓国の国家情報員イ・ハンギュにソン・ガンホが扮し、組織をクビになり探偵稼業で稼ぐ男の悲哀としたたかさを見事に演じている。カン・ドンウォンが演じるのは、イ・ハンギュと因縁を結ぶ北朝鮮工作員のソン・ジウォンだ。ここでは国家と家族への思いに引き裂かれながら逃亡生活を送るストイックな男の姿を披露し、さらなる魅力を発揮している。

本作の出演で決め手となったのは? の問いに、「シナリオの完成度が高いこともだったし、監督も信頼できる方だったので、即答で出演を引き受けました」と答え、役に対する姿勢や心がけていることについては「僕には、どう演じるかなどの哲学はないですが、感じたとおりに素直に演技をするようにしています。そして、(撮影中)モニタリングで細かくチェックします。演技に没頭する役者や、研究したりする人もいますが、シナリオから演技を努めていく、自分だけのスタイルを確立しています」と述べた。

また、共演のソン・ガホンについては「今回の映画の撮影だけじゃなく、プライベートでも交流があります。役者としてのアドバイスなど、お話もしてくださる良き先輩ですね。ふたりでお酒を飲んだり、プライベートな話をしたりさせてもらっています」と語った。

最後に、本作の見どころについては「政治的要素はなく、シンプルな映画です。楽しんでいただければと思います」とアピールした後、「日本に1人で来て、記者さんに囲まれてお話できることは、そんなに悪くないですね」とチャーミングな一面も見せ、会場を沸かせた。【MovieWalker】

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