南ア出身のシャーリーズ・セロン、アフリカからの養子について語る

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南ア出身のシャーリーズ・セロン、アフリカからの養子について語る

美貌と演技力を兼ね備えながらも、演じるキャラクターに応じてルックスを激変させることを厭わない役者魂の持ち主、シャーリーズ・セロン。生活感を感じさせないシャーリーズだが、2人の養子を育てるシングルマザーとしての一面を持つ。

今月初めに対談番組「アクターズ・オン・アクターズ」に出演したシャーリーズは、子供たちの出身地であるアフリカと自身の繋がりについて、「私はアパルトヘイト時代の南アフリカ共和国で生まれ育ったの。とてつもなくダークな状況下で生活していたことが、私の人としての宿命となったわ。政治的信念がどうあれ、その中で生きていたわけだからね」と語っている。アパルトヘイト政策が終焉を迎えた当時15歳だったシャーリーズは、「その場所に偶然住んでいたことにどれだけの怒りや罪悪感を抱えていたか、20代の後半か30代になるまで気付いていなかった」そうで、そのためのカウンセリングを必要としたと言う。

自身の経験から「平等や人権に対して過敏になった」と語るシャーリーズは、2012年にジャクソン君、2015年にはオーガストちゃんを養子として迎え入れた。先月末の「サンデイ・ライフ・マガジン」のインタビューでは、「私にはベビーシッターがいるし、母も家から10分の所に住んでいるからラッキーね」と話しているが、意にそぐわない形で子供が注目されて不快な思いをすることもあると言う。スーパーの店員が断りもなくジャクソン君の髪の毛を触った時は、「やめて!そんなことするのはダメ。もし私があなたに近づいて同じことをしたらどう!?」と感じたと言い、「悪意はなくとも、最悪のことを口にする人もいるわね。それは無知、知識不足よ」と話している。

2人の幼い子供たちへの心配は尽きないようで、米国内の治安を憂慮して海外移住を考えたこともあった。「アメリカの一部地域には、子供たちを連れて行かないようにしてる。本当に難しい問題だと思うわ」と語るシャーリーズの育児には、やはりアパルトヘイト時代の経験が大きな影響を与えている様子。子供たちを差別や危険から守ることには、人一倍心を砕いているようだ。

UK在住/シャオ

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