シルヴェスター・スタローン「続編ではA・シュワルツェネッガーをもっと苦しませたい」
シルヴェスター・スタローンが贈る『ロッキー』(77~86)、『ランボー』(82~08)シリーズを超えるアクション超大作『エクスペンダブルズ』(10月16日公開)。同作の監督・主演・脚本を務めたシルヴェスター・スタローンと、共演者のドルフ・ラングレンが、PRのため来日し、9月26日、公開記念記者会見をSHIBUYA-AXで行った。
今作には、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ロークら豪華俳優陣が出演。まさに夢のオールスター祭りとなっており、スタローンは「俺はアクション映画の先生としてリスペクトされるのを嬉しく思っている。だから今回、同じアクション映画の同胞や後輩と共演できてとても嬉しかった」と喜びを語り、「今回は俳優だけでなくランディ・クートアなどの本物のアスリートも出ているんだけど、彼らは本気で“傭兵”になろうとしちゃうから、『落ち着け、落ち着け』ってなだめるのが大変だったよ(笑)」と撮影を振り返った。スタローンとドルフ・ラングレンは『ロッキー4 炎の友情』(86)以来の共演となり、スタローンは「ドルフに関しては、とにかく強い大男に出てほしかったんだ。俺は『ロッキー4 炎の友情』の時に彼にボコボコにされて4日間入院したからね(笑)。たくさんスタッフがいる中で、本当に相性が良い人はほんの一握りで、ドルフはその1人だよ」と、ドルフへの想いを語った。一方のドルフは「今回の映画に出て、スタローンに復讐したかったんだ(笑)」と冗談を放ち、笑いを誘った。
同作は、黒澤明監督の『七人の侍』(54)をヒントにしているといい、スタローンは「俺は人生には2つの生き方があると思っている。それは、ファイトするかギブアップするか。俺は“諦めない”“譲歩しない”“ギブアップしない”という3つをテーマに掲げている。俳優の場合はそれが永遠に残ってしまうから、俳優たちにも『トライしろ』『べストを尽くせ』って言っている」と明かした。ドルフは「僕は今でも空手を一生懸命やっている。極真空手の人たちと食事をしたんだけど、そこにはこの映画の日本版主題歌を歌う長渕剛もいた」とエピソードを披露し、「スタローンの撮影はとても厳しくて学校みたいだった」と本音を漏らした。
また、スタローンは熱心なファンの質問に答え、ファンからパート2の予定について問われると「シナリオができたら来年3月にでも撮影に入るよ! ブルース・ウィリスはちゃんと出るし、新しいメンバーも入れる」と宣言し、ファンを大いに沸かせた。シュワルツェネッガーについては、「アーノルドはヒーローだから茶化してやろうと思ってね(笑)。続編ではもっと彼を苦しめたい」となにやら企んでいる様子。スタローンはボーっとしているドルフに「寝るなよ」と言ったり、冗談ばかり言っているドルフに「帰れ」と言ったりするなど、『ロッキー4 炎の友情』以来の共演とは思えないほどの仲の良さがうかがえるイベントだった。【MovieWalker】