サリンジャー生誕100周年。名作「ライ麦畑でつかまえて」発表後、彼はどこへ消えたのか?
「ライ麦」発表前後、作者サリンジャーになにがあった?
映画は、そんなサリンジャーの作家としての出発から表舞台を去るまでを描いている。マンハッタン社交界での情熱的な恋愛、才能を引き出してくれた編集者との運命の出会い、仲間の多くが犠牲になった地獄のような戦争体験…彼は、戦争のトラウマや周囲の人々の無理解に傷つき苦しみながらも、自身の分身とも言えるホールデン・コールフィールドの物語を書き続けた。
社会現象にもなった「ライ麦畑でつかまえて」の成功により、富も名声も手に入れたはずだったサリンジャー。しかし、32歳で突如として文壇の第一線に押し上げられて以降は沈黙を貫き、40代半ばから91歳で亡くなるまでの間に、新作が発表されることはなかった。
なにが彼を創作に駆り立て、なぜ人気絶頂の中で表舞台から姿を消したのか…?その謎に満ちた半生と名作誕生前夜の真実が、ようやく明らかになる。
文/トライワークス
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