杉山紀彰&下屋則子、キャストが語る「Fate」が楽しくて、愛される理由
「Fate/stay night [Heaven’s Feel](以下、[HF])」の劇場三部作の第二章「lost butterfly」(1月12日公開)は、17年にに公開された第一章「presage flower」(DVD&Blu-ray発売中)に続くファン待望の作品。三部作の分岐点を描く重要な位置付けで、期待は高まるばかり。「Fate」シリーズファンが映像化を待ちわびた通称"桜ルート"の魅力について、主人公・衛宮士郎役の杉山紀彰、士郎を慕うヒロイン・間桐桜役の下屋則子にたっぷりと語ってもらった。
桜は、生半可な気持ちで付き合ってはいけない子
――18年はテレビアニメ「衛宮さん家の今日のごはん」、ゲーム「Fate/Grand Order」など「Fate」の世界観が広がった1年でしたが、この盛り上がりをどう感じていますか?
杉山「キャストとしてだけでなく『Fate』という作品が純粋に好きなので、いろいろな間口から『Fate』の世界観を知ってもらい、遊んでいただけることは本当にうれしく思います」
下屋「『Fate/stay night』がスタートして10数年の間に、いろいろなタイトルが生まれた今だからこそ、原点である『Fate/stay night』の劇場化はとてもうれしいですし、いろいろな方から注目されるのはありがたいです。
――杉山さんから見た桜、下屋さんから見た士郎についてお聞かせください。
杉山「桜は、とても健気でひたむきで、すべての感情を自分の中に溜め込みがちですが、素直で優しい女の子です。男性陣の間では『かわいい』と『怖い』という声が半々あるキャラクターです。僕自身は怖いとまでは思いませんが、生半可な気持ちで付き合ってはいけない女の子だと思います(笑)」
下屋「士郎は『Fate/stay night』キャラの中では最初から一番好きなタイプでした。まっすぐで純粋、いざという時に頼れる男性が好みなので。周りから見ると、人の役に立つことや正義の味方になることに囚われすぎに思われますが、私自身は桜目線でずっと士郎を見てきたので、まっすぐな気持ちこそ士郎らしさかなと捉えています」
「Fate」は、観るのにカロリーを消費する!?
――第一章、第二章の見どころを教えてください。
杉山「この桜ルートは『Fate/stay night』の中で唯一、士郎が人間らしく見えるルートです。その分、聖杯戦争が凄惨でダークに展開していきます。情報量、ビジュアル、音声の素晴らしさだけでなく、物語の重厚さもあいまって、観るのに“カロリーを消費する”作品でもあります。と同時に、続きが気になる演出なので、『Fate/stay night』という奥深いルートが味わえます」
下屋「第一章は戦闘シーンが見どころです。迫力とスピード感、クオリティの高さは劇場版ならでは。崩壊する日常を描くために、幸せな日常を見せる、2時間尺の中にいろいろと盛り込まなければいけない中で、桜と士郎が一緒に過ごす“時間の大切さ”をしっかりと描いているのは贅沢だなと感じています」
杉山「冒頭の津嘉山(正種)さんの『聖杯戦争とは…』というナレーションと、(桜ルートとは別のルートで描かれた)TVシリーズ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』と共通のダイジェストが流れるのも劇場版の魅力です」
下屋「第二章はとてもスピード感があります。いろいろなことが巻き起こるのですが、緩急がありながらもスピード感が増しています。そこを楽しんでいただきたいです」
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