ゴールデン・グローブ賞、ベストドレッサーは主演女優賞を逃したあのシンガー!
1月6日に開催された第76回ゴールデン・グローブ賞では、真っ黒だった昨年と比べて、さまざまなデザインやカラーのドレスがレッドカーペットを彩った。
プランジネック、スリット、シアー素材やメタリック素材は相変わらず健在だったが、今年は、トップスもボリューミー、ボトムスもお姫様ドレスともいわれるラッフル&ボールガウンドレスが目立った。またキャサリン妃効果か、ヘアスタイルもシニヨン、ポニーテールも多く、髪飾りのみならず大きなリボンがあしらわれたドレスも多かったようだ。
ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞では、常にシンプルながらも圧倒的な存在感のあるドレスが好評だが、今年もその傾向は顕著に表れている様子。個々人の嗜好もあるだろうが、多くのメディアが取り上げているベストドレッサーをピックアップしてみた。
往年のハリウッド女優を彷彿させるドレスで、圧巻の存在感を見せつけたのは、レディー・ガガ。ヘアもドレスもペールブルーに染めて、『アリー/ スター誕生』のリメイク元の一つである『スタア誕生』(54)の主役だったジュディ・ガーランドにオマージュを捧げたヴァレンティノのオートクチュールドレスと、100カラット以上のティファニーのジュエリーは、主役しか着ることのできないドレスとして好評だったようだ。
やはり今年もベストドレッサーは、メタリック&スパークリング素材の煌びやかなドレスが軒並み好評で、ヘアのリボンは不評だったがニコール・キッドマンのマイケル・コースのドレス、エミリー・ブラントのアレキサンダー・マックイーンのハイネックにシルバーゴールドのレースのドレスは、“新境地ドレス”として絶賛されているほか、『ビール・ストリートの恋人たち』で助演女優賞を受賞したレジーナ・キングの、ペールピンクのアルベルタ・フェレッティのストラップレスドレスも好評だった。
また、惜しくも受賞を逃したブラッドリー・クーパーのパートナーとしてレッドカーペットを歩いたイリーナ・シェイクの、ゴールドのアトリエ・ヴェルサーチのドレスは、透け感やスリットなど少々露出度は高いものの、主役のパートナーにはふさわしい華やかなドレスとして、また『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・ マーキュリーの恋人役を演じ、私生活でもラミ・マレックと交際しているルーシー・ボイントンの、セリーヌのゴールドのプランジネック&スリットドレスは、主役の恋人に相応しい出で立ちとして絶賛されている。
若手では、エマ・ストーンのペールピンクにビーズがあしらわれたルイ・ヴィトンのドレス、シアーシャ・ローナンのビーズとクリスタルが施された、Vネックで透け感溢れるメタリックシルバーのグッチのドレス、ルピタ・ニョンゴのカルバン・クラインのドレス、サプライズ登壇したテイラー・スウィフトの、オフショルダーの大人なアトリエ・ヴェルサーチのドレスも好評だったようだ。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズのサテンの、グリーンが目にも眩しいエリー・サーブのアシンメトリックなワンショルダードレスのバランスも絶妙で、ハリウッドの黄金時代を彷彿させる華やかなドレスとして絶賛された。ほかの白黒分断ドレスとしては、レイチェル・ワイズのトップスが白いラッフルでボトムスがシンプルな黒というセリーヌのドレス、シャーリーズ・セロンのホルターネックに大きなリボンがついた黒いトップスに白いシンプルなボトムスというディオールのドレス、ジュリアン・ムーアのジバンシィのクチュールドレスが、ベテラン勢の貫録を見せつけた。
またリリ・ラインハートのKhyeliの赤いドレスやエミー・ロッサムのモニーク・ルイリエのお姫様ドレスが好評だったほか、ロザムンド・パイクが初挑戦したメーガン妃御用達のジバンシィのオートクチュールドレス、ジェンマ・チャンの紺のヴァレンティノのオートクチュールドレス、エイミー・アダムスのカルバン・クラインのシンプルなドレスがベストドレッサー入りしている。
同授賞式にあえてパンツスーツで挑んだジュリア・ロバーツは、ステラ・マッカートニーのワンショルダーのピーチカラーのトップスにトレーンのようなスカートでフェミニンに装いつつ、黒いタキシードパンツでハンサムに。シンプルなドレスが期待されていたジュリアには期待値が高いこともあって賛否はあったものの、ジュリアにしか着こなせないファッションとして絶賛されている。
NY在住/JUNKO