皇后陛下ご臨席に松井監督が感涙!『レオニー』プレミア開催

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皇后陛下ご臨席に松井監督が感涙!『レオニー』プレミア開催

世界的彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの波乱万丈な半生を描く日米合作映画『レオニー』(11月20日公開)のジャパンプレミアが10月5日に有楽町朝日ホールで開催。来日した主演女優エミリー・モーティマーと、原田美枝子、竹下景子、中村雅俊、吉行和子、山野海、松井久子監督が登壇し、本作への情熱を語った。本イベントには皇后陛下もご臨席された。

文学の道を志しながらも、1人の日本人男性を愛したことで、運命に翻弄されていくレオニー。シングルマザーとなり、日本とアメリカの両国でたくましく生きていく彼女は、まさに自立した今日的なヒロインで、見る者に勇気と感動を与えそうだ。

まずは、あふれる思いを胸に松井監督がスピーチをした。「夕べ、エミリーがニューヨークから駆けつけてくれ、私の尊敬する俳優さんたちが勢ぞろいしていただき、本当に嬉しいです。さらに嬉しいことに、皇后陛下がこの席でみなさんと一緒に『レオニー』をご覧になるという栄誉に預かることができました。私の長い間の願い、全てのことをお察しいただき、ありがとうございました」と思わず感涙。

主演のエミリーも「レオニーを演じたことは、人生において大変な冒険でした。この冒険は残りの人生にもインスピレーションを与え続けるでしょう。また、皇后陛下にお会いできて光栄です」と笑顔でスピーチした。

舞台挨拶終了後もミニ会見を開催。津田塾大学の創始者・津田梅子役の原田美枝子も皇后陛下の印象について「初めてお会いしましたが、感激しました。本当にお美しい方ですね」というと、小泉八雲の妻セツ役の竹下景子も「映画を楽しみにしていらしたとおっしゃられて、感激しました」と語った。レオニーから英語を学ぶ仙田東舟役の中村雅俊も「初めてお会いしましたが、人格が素晴らしいお方で。お話してても会話が途切れない。おしゃべりさせていただき感激しました」と、それぞれが感動の様子を語った。

松井監督が7年かけて映画化した渾身の作『レオニー』。脚本は14稿も推敲を重ね、本作を巡って行き来した飛行機の旅は52万3000km、地球13周半にも及ぶというからあっぱれ! しかし、その甲斐あって、日米の実力派キャスト陣による力作が完成した。きっとその情熱は皇后陛下の心にも届いたに違いない。【Movie Walker/山崎伸子】

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