関智一&野島健児が語る「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界「(声優は)潜在犯にしかできない職業になるかも」!?
何度も繰り返し観たくなる『PSYCHO-PASS サイコパス』のおもしろさ
――もしも『PSYSHO-PASS サイコパス』の世界の住人になった場合、犯罪係数を平常に保てる自信はありますか?
関「全然ないなぁ(笑)」
野島「僕もない(笑)」
関「感情の動きによって犯罪係数が上がってしまうので、役者さんは大変ですね。仮に殺人鬼の役を演じるとしたら、人を殺すことをずっと考え続けるわけじゃないですか?そうなったらすぐ拘束されちゃいますよね。潜在犯にしかできない職業になるかもしれないね」
野島「声優ですって名乗ったら『そうか、潜在犯なのか』って思われる、みたいな(笑)」
――シリーズを重ね、多くのファンを獲得してきましたが、作品の魅力はどのようなところにあると思われますか?
関「映像のクオリティがとても高くて綺麗なこと、それからストーリーの奥深さでしょうか」
野島「僕ら演じている身としてはどうしても作品を客観視するのが難しい面もあるので、逆にどんなところが皆さんの心に突き刺さっているのかを聞いてみたいですね。ただ、いつも不思議に思うのが、『PSYSHO-PASS サイコパス』は冒頭の映像を5秒見ただけで『PSYCHO-PASS サイコパス』だなって感じるんですよね。それだけ世界観がしっかりしているというか」
関「1話を収録した時、ここまでの作品になるとは予想していませんでした。でも、過去のヒット作で考えてみても、必ずしも最初から評判が良かったとは限らないと思います。それってきっと、既存の価値観で理解できない部分があるからなんじゃないかな」
野島「『PSYCHO-PASS サイコパス』は何度も観たくなりますよね。ストーリーが深いし、ミステリー的な要素もあるから1度じゃ頭が追いつかないのもあるけど、繰り返し観て、確かめたくなる」
――今回の劇場版3部作はスピンオフ的なストーリーにも見えますが、シリーズにおいてはどのような位置づけですか?
関「単なるスピンオフではなく、作中のいろんなところに散らされた伏線を楽しみながら鑑賞してほしいです」
野島「ストーリー間でつながる部分もありますし、これまでの『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの世界観の額縁になるような、重要な作品になるかな。見どころはあえて“ここ”と挙げることができません。全編を通して、フラットな気持ちで観てもらえたらいいなと思います」
取材・文/藤堂真衣
上映中
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