木村拓哉が観客と“潜入”鑑賞で劇場大パニック!『マスカレード・ホテル』シリーズ化へ意欲十分

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木村拓哉が観客と“潜入”鑑賞で劇場大パニック!『マスカレード・ホテル』シリーズ化へ意欲十分

1月19日に公開され、週末動員ランキングで2週連続No. 1を獲得。公開からの17日間で観客動員207万人・興行収入26億円を突破する大ヒットを記録中の『マスカレード・ホテル』(公開中)。その大ヒット御礼舞台挨拶が4日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、主演を務めた木村拓哉とメガホンをとった鈴木雅之監督が舞台挨拶に登壇した。

累計360万部を突破した東野圭吾原作の人気シリーズの1作目を豪華キャストで映画化した本作。都内で発生した連続殺人事件の捜査のため、次なる犯行場所として予告されたホテル コルテシア東京に潜入することになったエリート刑事の新田と、彼の教育係に任命された優秀なフロントクラークの山岸。初めは衝突する2人だったが、ともにプロとしての価値観を理解し合うようになり信頼関係が芽生えていく。そんな矢先、事件は思わぬ急展開を迎えることに…。

本作で初めて刑事役を演じた木村は、劇中で潜入捜査を行っていることにちなみ、上映開始前から客席に“潜入”。舞台挨拶のスタートと共に木村の名前が呼ばれると、会場にいた全員が後方の扉に視線を送る。すると突然、客席の中から立ち上がる木村。近くにいた観客からは悲鳴にも似た黄色い歓声が起こり、会場は瞬く間に大パニックに。

そして劇場内の通路を練り歩きながら舞台上に登壇した木村は「おじゃましました」と笑顔で観客に呼びかけると「周囲の方に気を付けていました」と“潜入”の感想を語り始める。「一番苦しかったのは上映が終わって客席に灯りが戻って、舞台挨拶が始まるまでの時間に『いまだ!』とたくさんの人がお手洗いに立たれたことです」と振り返り、さらにスタッフに頼んで劇場で販売しているパンフレットを入手したことなど、“潜入”がバレないように全力を尽くしたことを明かす。

続けて「観客の皆さんに混ざって自分の映画を観るのは初めてで、こんな経験はしたことがなかった。映画を観終わった人たちってこういうことを話しているんだなって思いました。これは劇場に潜入しない限り体感できなかった」と“潜入”で得た成果を発表した木村。また、本作を10回以上観たという観客がいることを知り「10回って…」と目を丸くすると「同じ映画を10回観るって自分ではなかなかしないんですけど、劇場のみなさんに僕らがサービスできることって、本当におもしろいものを作ることしかできないんだなと改めて思いました」と、観客の生の反応を味わって感じた想いを述懐。隣にいた鈴木監督に「なんでいなかったんですか」と語りかけて笑いを誘った。

また、この日は観客から質問を募るティーチインも同時に行われ、いきなり「続編の予定はありませんか?」という質問が飛ぶ。木村と鈴木監督は思わず顔を見合わせ、客席に背を向けながらしばしの相談タイムに入る。そして向き直った木村が「確かにそうですね。『マスカレード・イブ』と『マスカレード・ナイト』と3つ作品があって、お話自体完結していませんよね」と含みを持たせた返答をすると、会場からは期待を込めた大きな拍手が。そして「いまいただいた拍手や質問の内容を、東宝さんにぶつけます!」と高らかに宣言し、さらに大きな拍手が会場を包み込んだ。

取材・文/久保田 和馬

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