『アクアマン』で日本でもブレイク必至!ジェイソン・モモアの魅力と多才ぶりに迫る
モモアはヒロイン・メラ役のアンバー・ハードについて「強くてまさに女王のよう。アクアマンより強いんじゃないかな。メラと戦わなくてよかったよ」と笑う。「アンバー自身も強くて美しい女性で、今回すばらしい演技をしている。僕は子どもっぽいので、いつも彼女をからかったり、笑わせたりしながら、毎日仲良くやっていたよ」。
DCコミックスの実写映画史上No.1というだけではなく、ワーナー・ブラザース映画全作の世界興収ランキングでも『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)に次ぐ歴代2位の数字を叩き出した本作。モモアのキャリアのなかで、本作はどのような位置づけの作品となったか?と尋ねると、モモアは「いままでやってきた役は全部、僕にとっては同じくらい大切で、いずれも演じられたことをとても名誉に思っている。これからもできるだけ謙虚に、そして必死に与えられた役を演じていくだけだよ」と、決して浮足立った様子はない。
「ただ、『アクアマン』をたくさんの方々が気に入ってくれたことにはとても感謝している。僕はこの仕事を始めて20年になるけど、よく続けてこられたなあと思う。もちろんこれまで順風満帆に来たわけじゃない」。
モデルを経て、いまや押しも押されもせぬビッグスターとなったモモア。だが、ブレイクするまで、ただ手をこまねいていたわけではなかった。「上手くいかなかった時は、自分で映画の脚本を書いたり、監督をしたりして、自分でチャンスを作っていったんだ。そうすることで気持ちも切り替えられた。なにもせずにチャンスが来るのを待っていたわけじゃない」。
実際に、日本では未公開だが、『Road to Paloma』(14)や短編映画『Brown Bag Diaries: Ridin' the Blinds in B Minor』(10)では、主演・製作・監督・脚本を務めていて、その多才ぶりにも驚く。「今回、本作に出演してみて、自分ももっと監督をやりたいという気持ちになった。やっぱり監督業はやってみると非常に楽しいからね」。
先日行われた本作のイベントで流されたビデオメッセージで「今回は残念ながら来日できなかったけど、続編が制作されたら、今度は絶対に日本に行くから」と約束してくれたモモア。まずは『アクアマン』でジェイソン・モモアの勇姿はもちろん、“水中のスター・ウォーズ” と自信を持って放つ海中バトルを、とびきり大きなスクリーンで体感してみてほしい。
取材・文/山崎 伸子