「三国志」インタビューでピーター・ホー「呂布のことは日本人の方がよく知っている」と暴露

インタビュー

「三国志」インタビューでピーター・ホー「呂布のことは日本人の方がよく知っている」と暴露

中国大河ドラマ「三国志 Three Kingdoms」のDVDレンタル&発売を記念して、三国志武将の中でも最強と謳われる呂布を演じたピーター・ホーと、古代中国四大美人の一人に数えられる貂蝉を演じたチェン・ハオのふたりに来日時インタビュー、本作の魅力を語ってもらった。

――呂布と貂蝉、この役を演じる前はどんなイメージを持っていましたか?

チェン「実は四大美人ということ以外、印象はそれほどなかったんですよ。演じてみて、人間性がとても豊かで、賢い女性だということがわかりました。また、勇敢で、愛のために犠牲になれるなんて素晴らしい女性だと思いませんか。これまでに多くの方が貂蝉を演じてきたと思いますが、今までにないイメージの貂蝉ができあがったと思います」

ピーター「僕は日本人が知っているほど、呂布のことを知らなかったんです。小さい頃、アメリカンスクールに通っていて、三国志を読んでいないんですよ。実は三国志のゲームで呂布のパワーが一番強いということを知ったぐらいで。でもゲームではオーバーすぎますよね(笑)」

――呂布と貂蝉、それぞれの役に決まった時の率直な感想を聞かせてください

チェン「嬉しくてとても光栄でした。それと共にプレッシャーがありました。絶世の美女である貂蝉には人それぞれのイメージがあるので、私が満足させられるか不安でした。でも一生懸命やるしかないと腹をくくって、漢の時代の所作や踊りを身につける勉強をしっかりしました」

ピーター「プレッシャーが大きかったですね。呂布は2m50cmぐらいの巨漢で、僕の脚ぐらいの太い腕の持ち主だったそうです。そんなイメージを壊さないように、武術と馬術の特訓をしました」

――撮影中のエピソードで印象に残ったことを聞かせてください

チェン「現代劇で背の高い男優さんと共演する時は、決まって男優さんがしゃがんだりして気を遣ってくれます。でも呂布の場合、イメージを壊してはいけないので、背を曲げたりして低く見せてはいけないんですね。威風堂々としていなければならないんです。だからラブシーンでは踏み台を使って調整しました」

ピーター「(チェンの話を受けて)かわいそうだと思いました。寄り添って抱き合う。現代劇なら温かい胸にほおを寄せて、となるところを、冷たい鎧にほおをくっつけないといけないんですよ。でもね、実は全然かわいそうじゃなかった。肌を冷たいものに当てると美容と健康に良いんですよ。チェンさんがこんなに美人なのは実は僕のおかげなんです(まじめに答えるピーターに、隣でチェン・ハオが大爆笑)」

――今回が初共演ということですが、お互いの印象はどうでしたか?

チェン「ピーターさんはとてもまじめでプロ意識が高いですね。撮影時だけでなく、普段から優しくて、頼りがいのある男性です」

ピーター「チェンさんは明るく活発、そしてよく笑います。普段は穏やかな方ですが、笑い出すと張飛と同じぐらい豪快な笑いになって(笑)。目が大きいのも印象的です。それにとても賢い方です。図書館のように知識が詰まっているんですよ」

――日本でも活躍されていますが、日本の印象を聞かせてください。また今後、日本での活動予定はありますか?

ピーター「日本はとっても恐ろしいところ! 僕は一週間に最低5日はトレーニングをして、強い意志を持って身体をコントロールしています。でも日本に来ると、身体に良くないでんぷん質ばかり摂取してしまって。昨日も夜にラーメン2杯を食べて、しかもチャーシューまでトッピング。日本にいると一瞬で太っちょになってしまう(笑)。映画にもNHKのドラマにも出演させていただきました。今後もチャンスがあれば是非日本で仕事をしたいですね。それと日本語を勉強したいです」

チェン「日本のおいしい食べ物と温泉が大好きです。特に色々な温泉を巡りたいです。探検のように毎日違う温泉に行ってみたいです。『山の郵便配達』(01)は日本でも公開され、日本のレコード会社からアルバムも出しました。映画も歌もチャンスがあれば是非やってみたいです」

――今回は呂布と貂蝉という役でしたが、もし他のキャラクターを演じるとしたら、誰をやってみたいですか?

チェン「私の場合は女性なので、ほとんど選択肢がありませんね(笑)。貂蝉はその中でも一番大きな役なので、私はやっぱり貂蝉が良いです」

ピーター「僕は諸葛亮孔明ですね! 単純かつ勇猛な呂布に対して、知略を備えた万能辞典みたいな孔明、僕は孔明が大好きなんですよ」

本作に登場する呂布と貂蝉のごとく、息のぴったり合ったピーター・ホーとチェン・ハオ。インタビューでは終始にこやかに、そして真摯に対応してくれた。全95話からなる本作はまさしく見どころ満載で、三国志ファンならずともその魅力に引き込まれること必至だろう。ふたりが登場するのは10月27日(水)からレンタル開始の第1部“群雄割拠”だ。まずはこれを見て、そして続編を楽しみに待ってもらいたい。【MovieWalker】

■「三国志」レンタル
【群雄割拠】(第1部) 1-9巻 10月27日(水)
【中原逐鹿】(第2部) 10-16巻 11月10日(水)
【赤壁大戦】(第3部) 17-21巻 11月26日(金)
■「三国志」セル
前篇DVD-BOX(限定2万セット) 12月10日(金)リリース 52,500円
後篇レンタル 22-48巻(完結) 2011年春リリース(予定)
後篇セル DVD-BOX 2011年リリース(予定)
発売元:エスピーオー、ワコー、フジテレビ
販売元:エスピーオー
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