貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も

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貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も

独自のこだわりを明かす浦沢直樹
独自のこだわりを明かす浦沢直樹

北米初となる浦沢直樹の展覧会「浦沢直樹―漫画という芸術―」が、ロサンゼルスのハリウッドにて開催されている。日本国内やフランス・パリで開かれてきた浦沢直樹展を再構築し、ジャパン・ハウス ロサンゼルスを皮切りに、ブラジル・サンパウロ及びイギリス・ロンドンの各ジャパン・ハウスにも約1年をかけて巡回する。

展覧会のアイデアについて浦沢は「漫画の展覧会は、原稿1枚を1つの額縁に入れて飾る展示をしているものが多く、兼ねてから釈然としない思いを抱いていました。というのは、僕らは漫画を読むとき、右ページの頭から見て左ページの頭へとコマを追っていくから、左ページの終わりになるとページをめくりたくなる。なので1枚の原稿を見せている展示に違和感があったのかな、と気づいたんです。漫画というのは絵があって、セリフがあって、ドラマがあって、そして読者の感情が揺さぶられる。そこまであって初めて漫画として成立するんです。だから僕の展示は、1話すべてを展示するとか、全ページまとめて見せるという展示法をとりました。とにかく、生原稿で漫画を読んでもらう経験が、漫画の展示だと思うんです」と語る。

【写真を見る】豪華展示内容&ライブの様子をすみずみまでチェック!【画像18枚】
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ただし、アメリカを含む英語圏では、本は左閉じで、基本的に左から右へと読み進めるため、“読み方ガイド”を展示し、基本的に日本と同じ右から左で読み進めるスタイルを採用した。浦沢作品は既に北米でも絶大なる人気を得ており、ハリウッドにはファンを自認するクリエイターも多い。彼の漫画が海外で読まれるようになって久しいが、浦沢氏の中で変化はあったのだろうか。

「海外で出版される機会も本当に多いので、具体的な話をすると、セリフの吹き出しの形に気を遣うようになりました。日本では2行のセリフだとすると縦長の吹き出しになるんですが、横文字にすると単語を細かく区切らなくては入らない。なるべく細長くない吹き出しをもともと描いておくよう気をつけています。縦書きばかりだと、ネオンサインみたいになっちゃいますから(笑)」。

日本独自の右から左という漫画の読み方を説明するパネル
日本独自の右から左という漫画の読み方を説明するパネル
「浦沢直樹―漫画という芸術―」展
開催中〜2019年3月28日(木)まで
開場時間:10時~20時(月~土)、10時~19時(日)
閉館日:アカデミー賞授賞式前日及び当日(2月23日、24日)
場所 :ジャパン・ハウス 2階ギャラリー
特設サイト:https://www.japanhouse.jp/losangeles/ja/exhibition/this-is-manga-the-art-of-naoki-urasawa.html
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