岡田将生、『雷桜』主題歌の生歌に感動のコメントを寄せるも会場からは失笑!?
身分の違うふたりが運命の恋に落ち、大自然の中で織りなす美しいラブストーリーを描き出す『雷桜』の初日舞台挨拶が10月22日、TOHOシネマズスカラ座で行われ、出演者の岡田将生、蒼井優、廣木隆一監督が登壇した。
時代劇版ロミオとジュリエットとも言われている同作。ふたりは今回が時代劇初挑戦となり、クランクインの3ヶ月間で乗馬、殺陣、所作の練習を積んで撮影に挑んだ。その3ヶ月を振り返り、岡田は「蒼井さんとのコミュニケーションがとれて、とても良い環境でできた」と話し、蒼井は「ふたり共、人見知り。でもその3ヶ月で、痛いし、寒いし、辛いっていう三重苦を一緒に乗り越える期間があったからこそ、撮影に入る頃にはお互い、気を使わなくても良いような関係になれた」と満足気な表情を見せた。蒼井は19歳の時にこの原作に出会い、それ以来、映像化されたものを見たいという思いがあったという。6年がかりでの映画化について、「色々なプロデューサーの方や映画会社の方が、この『雷桜』を映画化しようとしてるのを見てきた。でも問題が出てきて諦めているのを見ているので、元々の原作ファンとしては心が苦しかった。無事に映画となって、ほっとするのと同時に、自分たちの手元から離れていく怖さがある」と本音を漏らした。ラブストーリーでありながら、現代ではなく時代劇での演出について、廣木監督からは「時代劇ということを意識するな」と言われていたという。これはふたりのテーマだったといい、蒼井は「監督がそれをずっと求めていた理由がわかった。見た人からは『途中で時代劇だということを忘れた』と聞いた。人を想うということは普遍的なテーマ」とコメントし、岡田は「どの時代の人でも感情は変わらない」と語った。
また、この日は主題歌を担当した舞花が公開初日を祝うため会場に駆け付け、主題歌「心」を披露。舞花の生歌を聴くのはこの日が初めてとなった岡田は、少々テンションが上がってしまったのか、「本当、素晴らしい。聴いていて、撮影のこととかを思い出して。とても素晴らしいですね」とコメント。すると会場からは笑い声が聞こえ、岡田は「本当にそう思っているんです。なのになんで笑われたんだろう? 僕の言い方が悪かったのかな」と肩を落とす姿も。
岡田と蒼井には「違う映画でも共演してほしい」という声が多く飛んでおり、廣木監督は「姉弟で詐欺師っていうのをやりたい」と願望を話すと、岡田は「僕は詐欺師みたいなもんですからね」と爆弾発言し、「廣木監督に言われると、そうだと思い込んでしまう」とすぐさま訂正。
同作は第15回釜山映画祭にも招待され、映画祭デビューを果たした岡田は「熱気に圧倒されちゃった。楽しかったのでまた行きたいなと思えたので、もっと頑張ろうと思った」とさらなる飛躍を誓った。【MovieWalker】