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稲垣吾郎、あふれる仕事への情熱!岐路支えたのは仲間「手を取り合って進んでいける」

インタビュー

稲垣吾郎、あふれる仕事への情熱!岐路支えたのは仲間「手を取り合って進んでいける」

「いままでファンタジーの世界にいすぎた」市井の人を演じて、気づいたこと

「自分を変えてくれる作品」という予感は、市井の人を演じきったいま、どのような手応えとして残っているだろうか。稲垣は「『知らない世界が多すぎたな』と思って。ファンタジーの世界にいすぎたのかな。竜宮城というか(笑)。世間のことを知っているようで、知らなかったなと思いました。10代のころから仕事をしてきて、守られている部分も多かった」と吐露。

「これで成長できたかはわかりませんが、こういった役柄に触れて、撮影でも実際に伊勢志摩に行って、地元の方々に接することもできた。僕はそういう経験もなかったんです。雲の上から人を見ていたよう(笑)」と冗談混じりに語り、「その土地に生き続ける人々の気持ちがわからないと、表現する資格もないと思いますし、こういった“半世界”もあるんだと気づくことができました。どちらが全世界というわけでもないですが、いろいろな視点から見られたのは大きいですね。いまさらな経験だったのかもしれませんが、世界とのつながりを感じることができました」と地に足がついた感覚を覚えたという。「SNSを始めた影響もあると思いますが、一人一人の声を聞くようにもなりました。いままで僕は、あまり人に興味がなかったんですが、それが変わってきたんです」。

家庭を顧みない炭焼き職人の紘役を演じた
家庭を顧みない炭焼き職人の紘役を演じた[c]2018「半世界」FILM PARTNERS

激動の2、3年…不安を拭い去った仲間の存在「手を取り合って進んでいける」

岐路に立った男の“不安と希望”を描く本作。それは「新しい地図」としての旅立ちを迎えた稲垣の姿とも、重なるものだ。「共鳴するところがあった」といい、「映画を観る人にも、そういう目で観てもらえるんじゃないかな。役柄を見ながらも、僕本人も透けて見えてくる。お芝居ってそういうものだと思うんです」としみじみ語る。

稲垣自身は「不安を抱えて生きるタイプではない。いつも『なるようになる』と思って生きている」とプラス思考の持ち主だそうで、「『新しい地図』としてやっていくということは、社会的な影響は大きかったかもしれないけれど、誰もがそうやってステージを変えていくものだと思うんです。転職される方なんて、もっと大変だと思います。僕は、会社は変わりましたが、職業は変わってないですからね。激動の2、3年でしたが、どん底に落ちたというイメージはないです」と笑顔を見せながらも、「そんな僕でも、やっぱり不安はありました。ゼロからのスタートですから」と胸の内を明かす。

そんな時、背中を押してくれたのは仲間たちの存在だという。「絆というか、通じ合っている者同士が手を取り合っていれば、なんとか進んでいけるかなというところからのスタートでした。ファンの方が付いてきてくださっていると感じられたことも、大きいです。最初に『新しい地図』の新聞広告が出た時にもすごく反響があったりと、ファンの方の声を聞くことで、だんだんと励まされて。SNSの存在によって、よりリアルに応援してくださる方々の声も届くし、こちらの声も届けられる。受け取る側と一対一にもなれる。いま、すごく楽しいです」とたくさんの声から、前進する力をもらった。

たくさんの声をもらって「すごく励まされた」
たくさんの声をもらって「すごく励まされた」
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